ゆえの日常生活と創作小話。
『恋心2/子供の世界(BLEACH)』9更新!
2007年05月21日 (月) | 編集 |
『恋心2/子供の世界(BLEACH)』更新です!

もう、大暴走してるかも知れない・・・(笑)

甘いんだよ、何度も云っちゃうけどさ・・・。
【恋心2/子供の世界9】



離れていて、寂しいと思うのは、君だけじゃない・・・。


此処にいる、皆が・・・


君がいなくなったら、寂しいと思っている。


其れは、きっと・・・


更木隊長も、そう思っている・・・。


あの人は、此処にいる、他の誰よりも


君の幸せを願っている・・・。





やちるは、泣きじゃくりながら

「しゅ・・・修ちゃんも?」

「・・・ああ。」

ふわりと、彼に抱き締められて

彼は、彼女の耳元に、優しい声を落とす。

「学校は、嫌いか?」

其の言葉に、頸を振り

「ううん・・・嫌いじゃない。」


でも、嫌なの・・・。


皆と離れる事が・・・修ちゃんと、離れる事が・・・。


ポツポツと、話し出してくれる、彼女の言葉に

檜佐木は、静かに、耳を傾けていた。

「・・・・・・。」

溢れ出て来る涙は、彼の死覇装を濡らしていく。

「もっと、悲しかったのは、あたしに何の相談もなく
 勝手に、話が進んでいた事・・・。」


其れが、悲しかったの・・・。


学校は、嫌いじゃない・・・寧ろ


イッチー達が、羨ましかった・・・。


学校に行ける事になって、嬉しいと云う、思いより


相談されなかった事が、悲しかった・・・。


今まで何が在っても、必ず、話してくれたのに


今度の事だけ・・・


剣ちゃんが・・・相談してくれなかった事に対して


あたしは、悲しかった。


鬼道一つさえ、まともに撃てない


あたしは、統学院に通うのは、仕方ないと思ってる。


だけど・・・学院に入学するなら


必ず、寮に入寮しなければならない・・・。


皆と離れる事も、嫌だけど、


でも・・・


大好きな彼と、離れる事が・・・嫌だった・・・。



「あたし・・・修ちゃんに逢いたくなったら・・・。」


如何したら良いの・・・?


声が聞きたくなったら・・・?


其れまで黙って聞いていた、檜佐木は、彼女の言葉に

一つ一つに、答え始めた・・・。

「声が聞きたくなったら、伝令神機を使えばいい・・・。」


学院には、休みが在るから、逢えるよ?


其の証拠に・・・


「阿散井達が、統学院にいた頃・・・。」


雛森は、しょっちゅう帰っていたって、聞いたぞ?。


「ホントに?」

やちるが、少し驚いたように、彼を見て問えば

檜佐木は、彼女に頷いた・・・。

「嘘じゃない?」

「嘘云っても、仕方ないと思うけど?」

其の言葉に、苦笑いを浮かべ、答えてやれば

彼女は、其の視線を逸らし、ほんの少しだけ

彼にしがみ付く、手に、力をいれ

躊躇いながらも、言葉を紡ぐ。

「・・・修ちゃんの温もりが、欲しい時は?」

「難しい質問だな・・・。」

軽く溜息を付き、視線を窓の外へと向ける。

二人の間に、沈黙が下りる。

何も答えない彼に、やちるは、不安になってしまったのか

黙り込んでいる、彼に向かって、言葉を掛けようとするけれど

其の前に、檜佐木の方が、先に、其の沈黙を破ってしまう。

彼は、優しい瞳で、やちるを見ると

「やちる、目を閉じてくれる?」

そう云われ、素直に瞑れば・・・

ほんの少し、彼の指先が

首筋に当たり

少しだけ、死覇装の襟元が、ずらされる感覚・・・。

其れから、ちくんと、首筋に

軽い痛みが訪れた。

暫くすれば、襟元が直される気配がして

「開けて良いよ?」

と云われ、瞳を開くが

何をしたのだろう・・・?と、思い

彼を見れば、檜佐木は、悪戯を思いついたような笑みを

やちるに、見せており

「温もりが欲しい時は、其れで・・・我慢して?」

そう告げながら、彼女の首筋に、指を這わせいた・・・。

彼女は、何を・・?と、頸を傾げ

視線で問えば・・・

笑みを浮かべた侭、檜佐木は、答えた。

「印かな?」

「・・・し、るし・・・って。」

檜佐木の云った言葉と、先程の頸筋の痛み・・・

其れが、何を指しているのか・・・。

彼女の顔は、真っ赤になり慌てて、頸筋を隠す。

其れが可愛らしくて

声を殺して、笑みを零せば

彼女は、怒ったように

「修ちゃん!!」

と、叫んで、彼に、じゃれ付く・・・。

ぽかぽかと、軽く叩かれ、檜佐木は

其れを、軽く受け流しながら

「ごめん、其れしか思い付かなかった・・・。
 ・・・でも、泣き止んだな?」

そう指摘され、ハッとする。

先程まで流していた、涙は、止まっていて

彼の優しい笑みが、彼女の瞳に映る・・・。

彼女の頬に、手をやりながら、そう告げれば

「泣いてる顔より・・・そっちの方が、好きだな。」

さらりと言って退ける、彼に

「修ちゃんの、莫迦・・・。」

「はいはい・・・。」

そう云って、優しく抱きしめられて

触れるだけの、キスを落とされる・・・。

彼女の心の中に、もう・・・迷いは、なかった・・・。
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