ゆえの日常生活と創作小話。
『恋心2/子供の世界(BLEACH)』5更新!
2007年05月19日 (土) | 編集 |
『恋心2/子供の世界(BLEACH)』更新です!

甘いんで、付いて来れる人だけ・・・(笑)!

基本的に甘いのか・・・。
【恋心2/子供の世界5】



雨に濡れている彼女を、部屋の中に招きいれ

中にいた都筑に、タオルなどを持って来させると

彼女に、其れを手渡す・・・。

都筑は、二人の前に

飲み物を置くと、席を外した。

暫く、無言の時間が、二人の間を過ぎて行く。

檜佐木は、彼女が抱き付いた時

隊長の証で在る、白い羽織が濡れてしまったので

其の上着を脱いでいた。

黙り込んでしまっている、彼女は

下に俯き、手渡されたタオルは

其の侭で、拭こうともしない・・・。

「やちる・・・風邪引くぞ?」

「・・・・・・。」

何も言わない彼女に

彼は、彼女の手から

そっと、其れを取ると

雨に濡れてしまっている、髪を

檜佐木は、拭いてやる。

為すが侭だったけれど・・・

彼女は、檜佐木の死覇装を引っ張る。

拭いていた手を止めて、彼女を見る。

やちるが、彼を見上げれば

彼は「如何した?」と、短く問う。

優しい眼差し・・・。

優しい声・・・。

やちるは、彼に抱きついてしまう。

彼女が抱きついた時、雨で濡れてしまい

冷たくなってしまっている、彼女の身体に

温かさが伝わるように・・・

彼は、優しく抱きしめ返す。

少しだけ止まっていた、涙が・・・

又、出始めてしまう。

彼女の流した涙は、彼の死覇装に染込んで行く。

彼の腕に抱かれながら

やちるは、必死に、言葉を・・・

彼に伝えていく。

「・・・ふぇ・・・あ、あのね・・・剣ちゃんがね・・・。」

「うん・・・。」

「皆ね、あたしに・・・統学院に行けって、言うの。」

其の事を聞き・・・

其の事を、彼女の口から聞かされ

檜佐木は、やはり・・・彼女の保護者で在る(更木剣八)は

彼女に、伝えたのだと知る。

更木から、聞かされていたとは言え

彼女には、受入れ難い事なのかも知れない。

彼女を抱きしめながら、優しく髪を梳く。

「でもね・・・あたし、そんな所行きたくないよ。」


そんな場所に、行きたいなんて


一言も、言ってないんだよ?


如何して、勝手に決めちゃうの?


普通の侭で、いたいって・・・思っちゃ駄目なの?


「行きたくないよ・・・ずっと、修ちゃんの傍にいたいよ。」

「やちる・・・。」

「其れって、望んじゃ駄目なの?」


普通の女のこのように、過ごしてみたいって・・・


・・・思っちゃ駄目なの?


「ヤダ・・・こんなのやだよぉ・・・。」


肩を震わせ、泣きじゃくる彼女を


唯、抱きしめてやるしかなくて


彼女が、落ち着くまで


ずっと・・・唯、抱きしめていた・・・。





傍にいて欲しい・・・そう思っている反面


彼女に、広い世界を知って欲しいと思っている


己がいる


此の侭、(瀞霊廷)と言う名の


鳥籠の中よりは・・・


彼女にとって、どちらが幸せなのだろう?


本当の君は、何を求めているの?





其の日、九番隊の隊首室を訪れる者は


誰一人として、いなかった。


耳に付くのは、雨の降る音・・・
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