ゆえの日常生活と創作小話。
『恋心2/子供の世界(BLEACH)』3更新!
2007年05月19日 (土) | 編集 |
『恋心2/子供の世界(BLEACH)』更新です!

・・・今回、泣かせてばっかりかも・・・。

【恋心2/子供の世界3】



彼女が、其の話を聞かされたのは・・・


珍しく瀞霊廷に、雨が降り続いていた


ある日の午後だった・・・。



何時ものように、忙しい彼の為に

炊事場で弓親と一緒に、お昼を作っていたのだが

荒巻(まきまき)が、やちるの処に、やって来て

「副隊長・・・隊長が、お呼びですよ?」

そう告げたのだから、彼女は仕上げを

弓親に任せ、更木のいる隊首室へと向かったのだ。


此れから聞かされる、話の事など知らず


彼女の未来が、少しずつ・・・


彼女の世界が、変わって行く事など知らずに





彼女が、更木のいる隊首室に、来た時

部屋の中には、何時ものように

この部屋の主と、其れから第三席で在る

斑目一角の、二人がいたのだが・・・気のせいだろうか。

彼らの纏う霊圧が・・・

何時もと、少し違う感じがした。

そして、彼女を見た、更木は、一言告げた。



「やちる、学院へ行け・・・。」



彼女は、何を言っているのか判らない、表情で

目の前にいる、保護者に

「何、言ってるの・・・?剣ちゃん、嘘でしょ?」

彼女は「冗談でしょう?」と云って、二人を見るが

更木は、一度、瞑目すると

彼女を再び、見据えると

「嘘じゃねぇ・・・お前は霊術院に、通う事になったんだ。」

其の言葉に、やちるは

「だって・・・だって・・・其の学校に通うには
 試験を受けないと、行けないって・・・
 皆、云っていたじゃない・・・!!」


彼女は、思い出す・・・。


大好きな彼に、一度だけ・・・


真央霊術院の事を、聞いた事が在った。


学校に通うには、試験を受け合格をすれば通えると・・・。


己は、其の試験を、受けた記憶なんて無い・・・。


「あたし・・・受けた覚えなんて・・・!!」

其の事を、更木に訴えれば

更木の横にいた、斑目が、やれやれと云いたげに

「お前・・・この間、弓親から、勉強教わらなかったか?」

そう云えばと、記憶を手繰り寄せる。



弓親は、何時ものように笑って・・・


『簡単なテストだよ・・・。遊び感覚で、やれば良いから。』


と、云われて解いた、覚えが在った。



隊の仕事の合間に、弓親から、勉強を教わっていた。

だから、彼女にとって・・・

弓親から渡された、其れは、簡単な問題だった・・・。

「確かに、解いたけど・・・でも、でも、そんな事
 一言も、言わなかったじゃない!!」

一角は、軽く、舌打ちをすると、片眉を吊り上げながら

「馬鹿か・・・試験、受けさすのに
 態々、教える必要が、何処にある・・・。」

やちるは、其の言葉を聞き、黙り込んでしまう。

二人の会話が終わるのを、見計らい

更木は、机の上に在る、書類を見ながら

彼女に伝える・・・。

「書類(これ)に寄れば、お前の成績は、上々だったそうだ。
 統学院の入学は、一週間後だ・・・。
 其れまでに、入学準備を済ませておけよ。」

「・・・やだもん、行かない・・・。」

やちるは、下に俯き、学院に行く、意思が無い事を伝える。

一角の怒った様な、声が聞こえて来る。

「行かないじゃねぇだろ!
 もう決定済み、なんだからよ・・・。」

其れでも、彼女は、頑なに・・・

「行かないったら、行かない!!」

やちるは、泣きそうな顔で、二人を睨みつけると

「何で、相談もせずに、勝手に、決めていっちゃうのよ!
 あたし、そんなトコに行きたいなんて、云ってないじゃない!!」

彼女の言葉に、一角は

「我が侭云うな・・・。
 お前は、此処の副隊長と云う、立場だろうが・・・。」

「だったら・・・何よ、つるりん!!」

問い返せば、彼は、諭すような口調で

「いい加減、子供じゃないんだ。鬼道の一つ位
 まともに撃てねぇで、如何するんだ・・・?」


(副隊長)と云う立場は、唯の、お飾りじゃねえんだ・・・。


もう、子供だからと云う事では、済まされない・・・!!


斑目の言葉に、やちるは、何も云えなくなる。

彼女が、更木と共に、此処で、暮らすようになってから

未だ、幼いと云う事で、無理に、学院へ進ませようとは

誰も、今迄云わなかった。

唯、彼女の備わっている霊力は、誰も、予想が付かなくて

更木の傍に平気でいられる・・・だから

其の霊力は、計り知れないと、誰もが、思っていたのだ・・・。

彼女は成長したが、基礎を学んでいない為

鬼道も放つ事も、斬魄刀さえ解放する事も、侭ならない。

そんな少女が何故、副隊長でいられるのかと、疑問の声が上がり始め

彼女に、真央霊術院へ通い、基礎を身に付けさせるべきだと

一番隊総隊長・山本を始めとする、中央四十六室が

そう判断を下したのだ。


彼女の知らない処で


大人達は、話を進めていたのだ・・・。


如何して、勝手に、決めてしまうのだろう・・・?


未来さえ、選ぶ事は、出来ないのでしょうか?


彼と共に居たいと言う、願いさえ・・・


・・・叶わないのでしょうか?


唯、其れだけを願っては、いけないのでしょうか?
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