ゆえの日常生活と創作小話。
『恋心・・・番外編/15、紅犬の野望と桜の巻』更新!
2007年04月26日 (木) | 編集 |
『恋心・・・番外編/15、紅犬の野望と桜の巻』更新です!

久々の更新です・・・ってか、絶対完結目指してます!

ヒッソリと、させるのが好きらしい・・・。
【恋心・・・番外編/15、紅犬の野望と桜の巻】



己には、関係ないのだから

此の侭にしておいても、良いのだが

放って置けないような気がして、弓親は

軽く、溜息を付いて

「ちょっと、手を貸して・・・。」

「・・・?」

弓親は、檜佐木に告げるが

訝しげに此方を見て来る、彼に、苦笑いを浮かべながら

「少し位は、痕・・・消した方が良いでしょ?
 しょっちゅう怪我をしている、僕達十一番隊だからね・・・。」


多少は、心得が在るんだよ?


そう告げてから、彼の手を取ると、鬼道で

両の手に付いてしまっている、其の痕を消してやる。

綺麗に、痕を消し去ってやり

消えているか、どうかを確かめてから

「ハイ・・・此れで、大丈夫だよ。」

「すまない・・・。」

バツが悪そうな表情を見せる、檜佐木に対し

弓親は、彼を一度見てから、其れから・・・

一角達と飲んでいる、阿散井に視線をやり

「君ら二人に、何かが在ったのは、見ていれば・・・判るんだよね。
 其れは、君達の問題だから、解決しているとは思うけど・・・。」

そう告げて、檜佐木を見る・・・。

彼は何も云わないけれど、其れは、肯定と言う事を、物語っている。

「まあ・・・今まで、何も無かったのが
 ・・・不思議な位だったんだけどね?」

弓親は、クスリと笑い、一角達の様子を見ながら思い出す。



紅い髪の彼が、配属されて来てからの事・・・。

直ぐに、判ってしまった・・・。

あの、紅い髪をした直球男が、良く耐えているものだと

感心をしたものだ・・・。

十一番隊に、最初、配属されて来た時には

赤い髪の、彼の想い人は

既に、五番隊から、九番隊へと移動していた。

赤い髪の彼は、彼の事が好きなのだと

バレバレだったから

彼も、気が付いているのでは?!・・・と、思っていた。

だが、其のテの事に、疎いのか、鈍感なのか

良く判らないが、あそこまで、態度に出ているのだから

判りそうだろうと、突っ込みたくなったけれど

彼は、全く、気が付いてないように見えて

赤い髪の後輩に、同情をした。

いっそ、気が付いてやれよ・・・と、云いたくもなった。

そうしている内に、気が付いたのは

己達の可愛い妹分が、子供の頃から出入りしていた

九番隊にいる、彼に恋をしている事・・・。

あれだけ、出入りしていたのに

ある日、突然・・・ぱったりと、行かなくなった・・・。

物思いに耽るようになって、言葉も少なくなった。

彼の姿を見掛けようものなら、回れ右で、走って逃げていた。

唯、遠目から、何時も・・・彼を見ていた・・・。

口にこそ、出さないけれど、影では、育て親で在る

更木隊長も、心配していた・・・。

だから、彼女が彼に告白をし、其れを受け入れて

二人が付き合いだした時

気がかりな事が浮かんだものだ・・・。

彼の傍にいる、紅い彼の存在・・・。

このまま素直に

二人の事を受け入れるのか、どうか・・・心配だった。

何時か、何かが、起こってしまうような

予感が在ったのかも知れない・・・。

だからこそ、判ってしまった。

二人の、小さな異変

弓親は、一角達から視線を離し、彼を見ると

滅多に見せない、真面目な顔をし、彼に言い放つ。

「君達が、お互い・・・決着付けているのなら
 僕達は、何も言わないけれど・・・・だけど・・・
 憶えておいてよ・・・。」


僕達は、君と言う存在に


僕らが大切にしている、彼女を任せているんだ。


彼女を傷つけるような事


彼女を悲しませるような事をしたら・・・


其の時は、僕達・・・更木隊が許さないから・・・。


其れだけは、肝に銘じておいて・・・?


そう云い終わると、彼は、目許を、フッと緩め

先程の表情とは違い、ニッコリと、彼に笑うと

「と、まあ・・・此処までは、更木隊としての言葉・・・。
 此処から先は、友人としての言葉だよ。」


迷惑かけるかも知れないし


我が侭も、沢山・・・云うだろうし


云っているのかも知れないけどさ


あのコの事、頼むよね・・・。


何だかんだ云ってもさ・・・更木隊長・・・


君の事・・・信用してるんだよ?


でなければ、きっと


大切に育てていた、彼女を


君に、預けないと思うんだよね・・・。


だから・・・


「頼むよ?」


檜佐木は、其の言葉を聞いて

フッと、笑うと・・・

「はい・・・。」

其の言葉を聞き、弓親の口許にも、笑みが浮かぶ。

二人の会話が終わるのを、見計らったように

後ろから、ガバッと

阿散井と、一護の二人が

檜佐木と、弓親に抱き付く。

「「?!」」

「「二人して、何話込んでいるんですか~?!」」


俺らも、混ぜてくださ~い!!


ご機嫌な様子で、二人が同時に、喋り始める。

「お前ら・・・」

「うわ、見事に出来上がってるし・・・」

呆れた様子で、檜佐木も、弓親も、二人を見れば

二人とも、普段は、顔を合わせれば

喧嘩ごしで、話している癖に、こう云う時は

嫌になる位、何故か、息が合っている。

普段からこうだと、此方としても助かるのに・・・。

「こんなトコで、話込んでいないで
 あっちで、皆と一緒に、飲みましょうよ!!」

「そーだ、そーだ!!」

阿散井の言葉に、一護が、拳を上げながら、同意する。

其の様子を見ながら、弓親と檜佐木は

「絡んでるし・・・」

「絡まれたくないんだがな?」

そう呟き、同時に、軽く溜息を付く。

が、何やら、後ろが騒がしい・・・。

四人の視線が、其方を見れば

酒の席に、無理矢理参加させられていた

石田が、倒れたとかで、慌てて

一護が、様子を見に行く。

其の、後姿を見ながら

恋次は、ニッと、笑って

檜佐木を見る。

「先輩・・・抜けても、大丈夫っすよ?」

「・・・?」

隣にいた弓親は、阿散井の執ろうとしている事が、判ったのか

したり顔で、「成る程」と呟く。

彼の困惑している様子など、お構いなしに

阿散井は、向こうの騒ぎを

心配そうに見ている、彼女を見詰めながら

「あんまり二人で、歩いてないでしょ?
 今なら抜けても、大丈夫ですから!!
 二人でゆっくり、見て来たら、如何ですか?」

其の言葉には、感謝はするけれど

だが、向こうの騒ぎも、気になってしまう。

よくよく考えれば、未だ、未成年なのだから・・・。

「でもな・・・アレを放っておいては・・・。」

困ったような、視線の先には

酔ってしまった、石田を介抱している、一護達の姿。

「心配ないよ・・・彼らの事は、僕らに任せて
 君らは、行って来たら?」

弓親が様子を見ながら、言って来る。

阿散井も、頷きながら

「そうっすよ!折角、桜、見に来てる訳じゃないっすか!!
 あいつらに構ってると、何の為に
 此処に来ているんだか、判んないっすよ・・・。」


寧ろ、あいつらの騒ぎに乗じて、抜けんのが


チャンスですって!!


阿散井が拳を握り、力説する。

其の言葉に、弓親が頷きながら、拍手をする。

檜佐木が、其れでも、途惑っていると

「仕方ないっすね・・・。」

苦笑いを浮かべながら

阿散井は、やちるの傍に行き

何かを二言、三言と交わし

彼女を連れ、此方に戻って来る。

阿散井に連れられ、檜佐木達の元に来た、やちるは

きょとん・・・と、しながら

不思議そうな顔で、三人に問う。

「お使いって、何買ってくれば良いの?」

「一角さんが、飲んでる奴・・・足らないみたいなんで
 もう少し、買って来て下さい。」

檜佐木さん、一緒じゃなきゃ、買えないでしょ?

ニヤッと、笑って、彼に告げれば

阿散井の言葉に「お前は・・・」と、小さく呟き

「・・・行ってくれば良いんだな?」

と、返事をすれば、彼は頷いて、思い出したように

「あ、あと・・・石田って奴が、飲んでたの・・・
 フルーツワインだったんで、さっき、弓親さん
 ・・・飲んでましたよね?」

弓親に、確認の意味で、聞き返せば

弓親は、頷きながら

「あ・・・あれ、全部、飲んじゃったの?!」

「みたいっすね・・・。」


ジュースみたいに、飲んでましたからね・・・。


其の言葉に、眉を歪めながら

「も~!!なんて美しくない、飲み方をするんだい!!
 君達、絶対、買って来るように!!」

ビシッと、指を突き付けた、弓親は、目が据わっている。

あのワインは、如何やら、彼の口に合ったらしい・・・。

其の様子に、檜佐木は、苦笑いを浮かべながら

了承するのだった・・・。

後ろで、大きな声がして、見てみれば、一角と織姫が

飲みながら、何かを喋っているのだが

如何やら、飲んでいるモノが原因らしく

彼女の傍にいた、ルキアと一護が慌ててる。

茶渡は、石田を介抱している。

「わ~、何、飲ませてんだよ、一角!!」

慌ててる一護の声に、一角は、片眉を上げ

さらりと、織姫に渡した、液体の正体を告げる。

「え・・何って、あの弓親が、飲んでた・・・残り?」

彼女を見れば、ご機嫌な様子で

手を、ブンブン・・・振りながら

「このジュース美味しいよ、黒崎君!!」

「あ・・・こりゃ、ジュースじゃねえ!!」

織姫から、紙コップを取り上げ、中身を見れば

アルコールだ!しかも、ワイン?!

織姫は、アルコールに弱いらしく、既に、出来上がっている。

フラフラとなり、倒れそうな感じでいたから

ルキアが、彼女を支えてやる。

「織姫、しっかりしろ!!」

ルキアが、呼び掛けてみるものの

織姫は、きゃはは・・・と、笑っている。

一護は、一角を睨み付けると

「未成年に、飲ませてんじゃねーよ!!」

「あ・・・ジュースだろ。この味は、如何考えても・・・。」

しれっと、答える彼に、頭を掻きながら、一護は

「どー考えても、違うだろ!!」

と、言い放ってから、溜息を付き

彼女を支えている、ルキアを見ると

「悪い、ルキア、お前、井上を見ててくれ。」

「ああ、一護は、如何するのだ?」

彼の言葉に頷き、彼を見て問えば

一護は、後ろにいる、彼らを見遣りながら

「俺は、あっちにいる、奴らのトコに行ってくるから、頼むぞ?」

「ああ・・・。」

そう云うと、一護は、檜佐木達の方へと、走って行った・・・。

この、酔っ払ってしまった友人達に

必要な物を買って来て、貰うよう・・・頼む為に。
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