ゆえの日常生活と創作小話。
『四月狂想曲(BLEACH)』更新!
2007年04月01日 (日) | 編集 |
『四月狂想曲(BLEACH)』更新です!

未来予想図番外編/修蟹・・・更新です!

修兵さん、情けなくて・・・蟹沢さん最強?
【四月狂想曲(未来予想図/番外編)】



「檜佐木君なんか、大嫌い~!!」

鼓膜が、破れる程の声で、叫ばれて

おまけに、彼女から

教本で思いっきり、叩かれて

「ってぇ~・・・」

そう云って、目の前にいる、彼女を見れば

涙目で、此方を見ている、彼女に

眉を歪めて、問い掛ける。

「訳、判んないぞ!ちゃんと、云えよ!!」

「う~!嫌い・嫌い・嫌い!!!」

嫌いと言う、単語しか・・・言葉しか云わない、彼女に

呆れながら、何とか、話をしようと思うのに

彼女と来たら・・・在ろう事か

指先を、己に向けたかと思うと

「破道の四・白雷!!」

泣きながら、白雷迄、仕掛けて来たものだから

「ちっ!破道の四・白雷!!」

慌てて、其れを相殺して

彼女を見れば、涙を溜めて

「破道の三十三・蒼・・・」

又、仕掛けて来ようとするから

手っ取り早く、済む方法を持ち出す。

「こんの!!縛道の九十九・禁!!」

彼女の両手を、使えないようにすれば

突然、手が使えなくなった事に対して、驚いたのか

キッ!と、檜佐木の方を、睨み付けると

「嫌!~苛めっ子、苛めっ子!檜佐木君の苛めっ子~!!
 嫌い・嫌い・大嫌~い!!」

ジタバタ暴れるから、彼女の振り上げた手が

檜佐木の頬に中り・・・

プチン・・・檜佐木の中で、何かが切れて

其の端正な顔に、怒りの色を浮かべて

「いー加減にしろ!!蟹沢、訳判んないよ、お前!!
 俺が、一体何をしたって、云うんだ!!
 攻撃すんなら、ちゃんと訳、云ってからやれよ!!」

そう・・朝、教室に来て見たら、蟹沢に、いきなり

大嫌い宣言をされ、詳しい理由も、聞かされない侭

教本で叩かれ、攻撃され、嫌いと言う、言葉ばかり繰り返され

檜佐木は、彼女が、何で怒っているのか

判らなかったのだ・・・。

彼女は、ズルズルと、其の場に、ぺタリと座り込み

又、ポロポロと、泣き始めてしまう。

檜佐木は、ぺタリと座り込み、泣きじゃくる蟹沢に

優しく、問い掛ける。

「なぁ・・・教えてくれない?何で、俺、こんな目に遭う訳?
 蟹沢・・・気に触るような事したか?」

彼女の頬に、手を当てて、返事を待つ・・・。

彼女は、涙目で、檜佐木を見上げ

「だって、だって・・・告白されたって・・・!
 で、付き合う事にしたって・・・。」

「はあ・・・?!んだよ、其れ?!」

蟹沢の言葉に、呆れた顔で、聞き返す。

「そんなの知らないぞ?!」と、云えば・・・

「だって、だって、だって・・・
 朝、二組のシホちゃんが、云いに来たんだもの!
 檜佐木君・・・澪と別れて、シホと付き合ってくれるって・・・。」

う~と、云いながら、又、泣き始めた彼女の言動に

檜佐木は、頭を抱えてしまう。


なんて嘘を信じてるんだ?!・・・在り得ない。


告白されたのは、確かだ・・・。


其れは、お断りして、既に解決済み。


なのに、何で彼女は、こんな事を言ったのか?


断った腹いせか?!其れとも、嫌がらせか?!


大体、今更、こんな嘘を一体・・・あ?!


・・・嘘?!


・・・今日は、何の日?


・・・何月何日?!・・・


檜佐木は、其れに気が付き、合点がいく。

ああ・・・コイツは純粋に、カモられた訳だ。

隣クラスのシホちゃん、とやらは、確か、蟹沢と同じ

下級貴族出身・・・。

子供の頃から、仲の良い友達だから・・・

互いの事を、把握している。

其処を漬け込まれたな・・・?

「蟹沢・・・今日は、何月何日だ?」

溜息を付きながら、問えば

「ヒック・・・ヒック・・・し・・・四月一日・・・。」

「うん・・・で、何か、気付かね?」

困ったような顔で、彼女に問えば

「ぇ・・・四月一日・・・エイプリルフール?」

キョトンとした顔で、答えるから

笑みを浮かべて、聞き返してやる。

「ご名答・・・で、騙された、ご感想は?」

「え・・・?」

まだ判らないとでも、言いたげな、彼女に

「気がつかね?蟹沢・・・騙されたんだよ。」

「嘘・・・だって、だって、だって!!
 シホちゃん、嘘、云わない子なんだよ?!」

慌てて、そう云う彼女に、檜佐木は、頷きながら

「でも、今日は、嘘付いて良い日だろ?」

普段言わないなら、こんな日は、云うんじゃね?

頭を撫でて、そう告げたら

彼女は、徐々に、顔を真っ赤にさせ

「嘘だったの・・・?」

「うん・・・嘘だね。第一、俺、別れるつもりないよ?」


澪が、俺の事、嫌いなら・・・別だけどね?


先刻、何回も、俺に言ったよな?


綺麗な笑みを浮かべ、意地悪く、そう告げられ

彼女は、顔を更に、紅くして・・・

「う~、其れ、云わないでよ・・・。嫌いじゃないもん!!!
 大好きだもの・・・。」

「さっき、俺の事嫌いって、云ったのは、誰だよ?」

綺麗な笑みを浮かべたまま、何処か、楽しそうな、彼の言動に

困ったような顔をしながら、彼女は

「其れは、言葉のあやだもん・・・。
 だって・・・嘘付いて、良い日の事なんて
 忘れていたんだもん・・・。」

プウッと、頬を膨らませて、此方を見るから

其の顔が、可愛らしくて、笑みが零れてしまう。

「はい、はい・・・聞き流してやるよ。」

そう云って、彼は、縛道を解いてやる。

其れから、彼女の手を取り「ごめんな・・・。」と、呟き

彼女の白い手を摩れば、彼女は「大丈夫だよ。」と告げ

目の前にいる、檜佐木を抱きしめ

「・・・ごめんなさい。」

素直に、謝罪の、言葉を言えば

「もう良いよ・・・但し
 今度からは、ちゃんと、理由云ってくれよな?」

ぽんぽんと、背中を叩いて、あやしてやる。

「うん・・・ごめんなさい。」



甘い雰囲気が、流れ始めた所で

ゴホン・・・と、咳払い。

あっと、思い、見上げれば、青鹿がいて

ニヤニヤと、人の悪い笑みを浮かべながら

「折角、仲直りして、二人でイチャ付いてる所、悪いんだけど
 お前ら・・・此処、教室の中って事、忘れているだろ?」

青鹿に指摘され、ハッと、正気に戻り

キョロキョロと、見渡せば・・・何時の間にか

人垣が出来ていて、周りは皆、ニヤニヤとしており

「あああ・・・?!」

急に、羞恥心を取り戻したのか・・・檜佐木は、我を取り戻し

顔を紅くさせ、意味の無い、言葉を言ってしまう。

「夫婦喧嘩は、犬も食わないって、言うけどな・・・。
 取り敢えず・・・目の毒だから、どっか他所で、やってくんね?」

檜佐木と、成績争いをしている

(都筑蛍)が、ニヤニヤと、笑いながら告げる。

バッと、慌てて離れるが

「遅せーよ!!」

「檜佐木君、泣かせちゃ駄目でしょ!!」

「そっから、先は無いのか~?」

級友達に、囃し立てられ

何とも云えない、情けない顔をしていると

「ゴメンネ・・・修?」

隣にいる、彼女から

小頸を傾げられ、謝って来るから・・・。

真っ赤になりそうになる、顔を見られないよう

下に俯き、顔を押さえながら

「もう・・・良いよ。」

気にしてないと、ポツリと呟けば

蟹沢は、フワリと笑顔になる。

其の笑顔を見る度に、彼女の事を、許してしまう。

其れから、矢張り、彼女が好きなんだなと、自覚する・・・。

彼(檜佐木修兵)で在った・・・。




数分後・・・。

ドタバタと、学院内の廊下を、慌ただしく走る音が、響き渡る。

其れは、六回生筆頭(檜佐木修兵)の姿と

同じクラスメイトの(蟹沢澪)の二人の姿・・・。

「檜佐木君なんか、嫌い~!!」

「だから待てー!!
 今日は(エイプリルフール)だって、云ったろうがー!!」



・・・エンドレス?




エイプリルフール


嘘も程々に・・・でないと、痛い目に遭いますよ?

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