ゆえの日常生活と創作小話。
『恋心・・・番外編/7、紅犬の野望と桜の巻』更新!
2007年03月30日 (金) | 編集 |
『恋心・・・番外編/7、紅犬の野望と桜の巻』更新です!

女の子の会話って、楽しいな・・・。

女の子三人組みの、お泊り会も良いなあ・・・本音大会で。

【恋心・・・番外編/7、紅犬の野望と桜の巻】



「・・・・・・」

其の咲き誇りに、圧倒されて、言葉が出ない・・・。

一護達に案内されて、来た場所は、見晴らしの良い処で

桜は、花びらを撒き散らしながら、咲き乱れていた・・・。

何処迄も、永遠に続くかと思われる程

桜並木は、続いていて・・・

現世で見る、桜の木々は、尸魂界で見ている

桜とは、違って見えた・・・。


生命に満ち溢れている


現世の桜も、尸魂界で見る桜も


同じ筈なのに


此処の桜達は、生命に満ち溢れ


生きていると、感じさせてくれる。


今、この瞬間(とき)を・・・生きているのだと・・・


其れは・・・死神として存在している


己達には、無縁の感情・・・。


気の遠くなるような、悠久の時間と時代を


生きている己達には、叶う筈の無い願い・・・。



「凄い咲き誇りだな・・・。」


桜の中で迷いそうだ・・・。


そう呟けば、隣にいた、やちるが

「もし、修ちゃんが迷ったら、あたしが絶対、探してあげるね?」


あたし、探すの・・・得意なんだよ?


ニッコリと、笑いながら、彼女が答える。

隣にいた彼は、其れに答えるかのように、フワリと笑みを浮かべ

「俺が迷ったら・・・頼むな?」

任せてね・・・!

やちるが、嬉しそうに頷き

其れを見つめたまま、檜佐木は


・・・やちるが迷ったら、俺が、必ず、見つけるから・・・


そう、心の中で思い・・・其れから

二人の視線は、咲き誇る、桜の木々へと、向けられる。



「・・・何だか、やちるちゃん、変わった?」

二人の後姿を見ながら、織姫が、ポツリと言葉を落とす。

以前、逢った時は

未だ、幼くて、子供、子供としていた。

けれど・・・暫く見ない内に、彼女は

子供から、少女に代わっていて

それから・・・?

「日々成長してるからな・・・
 織姫達が逢った時は、子供だったし。」

織姫の言葉を、隣にいたルキアが、真面目に返す。

ルキアの言葉に、織姫は、手を振りながら

違う、違う、と云い

ルキアは、何が違うのだ?と・・・問えば、織姫は

「あのね、未だ、子供だなって、思う部分もあるよ。だけどね
 その急に、綺麗になってるし・・・其れに、此処に来た時から
 ずっと、檜佐木さんの隣にいて、手迄、繋いでるし・・・。」

そう・・・彼女は、あどけなさは、残っているけれど

綺麗になっていて、彼女は、先程からずっと・・・

護廷十三隊の、九番隊隊長、檜佐木修兵の傍に

ずっと、いるのだ。

彼の手を繋ぎ、やちるは、凄く嬉しそうにしていて

檜佐木は、己に話しかけている、彼女に、笑みを浮かべている。

何だか・・・まるで其れは『彼氏』と『彼女』

つまり『恋人』

織姫の瞳には、そう映ってしまう。

織姫の言葉に、ルキアは、合点が入ったと、云う感じで

「ああ・・・織姫達は、未だ、知らなかったなのだな。
 檜佐木殿と、やちる殿は、付き合っておられるのだ・・・。」

何でもないように、さらりと云われて

「ヘ~、そうなんだ・・・?え・え・ええ~?!」

今、ルキアの口から出た、言葉は・・・若しかして

ある意味、凄い事では・・・?

織姫が、吃驚した顔で、彼女を見る。

織姫の驚きように、ルキアは、頸を傾げながら

「何だ、そんなに驚く事か?」

可笑しな事を言うなと、でも云いた気に、彼女を見れば

彼女は、二人を見比べ

「驚くも何も・・・だって、やちるちゃん、未だ・・・。
 檜佐木さんは、大人で・・・だって、だって・・・?!」

織姫の言葉に、ルキアは、ふんわりと笑みを浮かべ

「織姫・・・外見は、未だ、大人に満たないが
 生きている年数は、お前達に比べれば、遥かに長く生きているぞ。
 其れに・・・あの、お二人、中々似合っているとは、思わぬか?」

ルキアが、二人の様子を見守る。

この二人が付き合いだしたと

十番隊の副隊長から、聞かされた時は

やはり、織姫と同じ様に、驚いたものだ。

だけど・・・二人は、皆から見守られている。

あの兄でさえ『二人を見ていると和む・・・。』と、言っているのだ。

信じられるか・・・?と、問えば、

織姫は、信じられないと云う表情を見せ

改めて、二人を見る。

二人を見ていれば・・・其処で流れている、雰囲気は

温かくて、彼女が幸せなのだと、伝わって来る。

「そうだね、檜佐木さんに、大事にされてるって・・・。
 やちるちゃん・・・凄く、幸せそう。」


知らない内に、小さな女の子には・・・


王子様が現れていて・・・


二人は幸せそうで・・・嬉しいと思う反面、寂しさも感じて


其れから・・・


羨ましく思ってしまう・・・。


だって・・・私の好きな人は・・・


無垢な心を持った、彼の人


だけど・・・彼は



「ぷるる~ん、ルキルキ!!」

考えに、浸り込んでいたら

ぼすっと、抱き付かれて、体がぐら付きそうに、なったけれど

ルキアが、支えてくれた、お蔭で

辛うじて、転倒は避けれたが

抱き付いて来た、やちるを見れば、エヘヘヘと、笑っていて

「如何したの、やちるちゃん?」

笑って、問い掛ければ

「イッチーが、飲み物買って来るけど、ぷるるん達は
 何が良いかって・・・?」

視線を向ければ、其処には

一護と、檜佐木、阿散井の三人が、立っていて・・・。

「んー、如何しよう。ルキアは、何にする?」

「何が良いか、判らんな。」

其の様子に、クスリと笑って

「じゃあ、皆で一緒に行こうよ。行って、選ばない?」

其の言葉に、やちるが「賛成!」と云い、ルキアも頷く。

織姫は、クスリと、笑い

「じゃあ、決まりだね!」

と云い、其れから叫ぶ・・・ぶんぶんと、手を振りながら。

「黒崎くーん、私達も行く!」

三人が待っている場所に、彼女達は、走り出す。


残された二人・・・茶渡と、石田は

一番大きな、桜の木の下で

浦原さんが用意してくれた、お花見弁当を出しながら

宴会の準備をし、彼等は、お茶とお菓子の、買出しに行った

一護達が、帰って来る間中

其の場所で、桜を眺めていた。

桜は、風に吹かれ、時折、ヒラヒラと舞い降りていた。
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