ゆえの日常生活と創作小話。
『恋心・・・番外編/3、紅犬の野望と桜の巻』更新!
2007年03月25日 (日) | 編集 |
『恋心・・・番外編/3、紅犬の野望と桜の巻』更新です!

現世駐在担当として、恋次は、日々頑張っています。

修兵さんと、やちるちゃんが、来る前の日常・・・。


【恋心・・・番外編/3、紅犬の野望と桜の巻】



現世駐在死神担当・六番隊副隊長・阿散井恋次

此処、空座町の担当となり、日々、死神代行・黒崎一護と

仲良く、虚(獲物)争いなんぞ、しております・・・。

ピピピ・・・何時ものように、虚退治の後

黒崎一護の家で話をしていたら、伝令神機が鳴り始めた。

又、虚の知らせかと、思ったけれど・・・だが此れは?

知らせの音は、メール音だと、気が付いた。

阿散井は、死覇装の懐から取り出し、画面を見てみれば

メールの差出人・・・檜佐木修兵

尸魂界にいる、大好きな先輩から、メールが来た!

慌てて、姿勢を正しくして、メールを開いて見れば

其処には、思いも由らない、言葉が書いてあって・・・。


『休暇が取れたので、現世に桜を見に行く。
 序でに、死神代行の奴らにも、久々会いたい・・・。』


阿散井は、其れを読み終わると

「嘘・・・マジッすか?!」

彼の顔は、信じられないとでも、云いたそうに変わっていた。

黙り込み、肩を震わせている、彼に一護が

恐る、恐る、声を掛ける。

「れ・・・恋次?」

一護が、肩に手を掛け様と、した途端・・・

ガバッと、顔を上げ、一護を見ると

喜怒哀楽の激しい、彼の顔が、締まりが無い位、笑みを綻ばせ

嬉しそうに、一護に告げる。

「一護~!!檜佐木さんが、こっちに来るって!!」

「・・・は?って・・・おい、嘘!マジかよ?!」

阿散井は、嬉しくて、伝令神機のメールを見せる。

「マジ・マジ・マジ!!・・・こっちに、桜を見に来るってよ。
 一護達にも、会いたいって書いてある!!」

阿散井から、画面を見せて貰えば

彼らしく用件だけ、書いてあるけれど・・・

文面には、自分達にも、会いたいと在る。

其の事が少し嬉しくて、一護は、ほんの少し、笑みを浮かべ

「ほんとだ・・・じゃあ、石田や、井上、其れから
 茶渡も呼んでやんないとな・・・。」

恋次は、既に、檜佐木が来る事で、嬉しいのか

何処か、魂を飛ばしている・・・。

「・・・ったく、ホント、お前、あの人の事大好きなんだな。」

呆れて物も云えねぇーよ!と、悪態を付けば・・・。

「うっせ!あの人は、別格なんだよ・・・なんせ、出逢った瞬間から
 強烈な印象だったんだからな・・・!」


そう、強烈な印象・・・真っ直ぐな眼差し


一人で叶う筈など無いと、判っていながら


未だ、一回生の、ヒヨッ子だった・・・己達を逃す為


仲間を失いながら、一人で、立ち向かって行った。


あの時から、己は、彼に惹かれて行った・・・。


憧れの人から、とても大切な人に、代わって行くのに


そう時間は、掛からなかった・・・。


「お前に、この俺の気持ちが、判るかー!!」

突然、叫びだした、恋次を横目で見ながら

「はいはい・・・云ってろ、惚気てろ、浸っていろ。」

適当に、あしらい、溜息を付く。

一護も、檜佐木の事は、気に入っている。

尸魂界で逢った時は、余り、話しさえしなかったが

色々と、係わりを持つ内に、彼の人柄が、見た目と

かなり、落差が在る事に、気が付いた。

見た目は、目付きが悪く、顔も傷が在ったり

頬に、タトゥーが施して在ったりと、怖い印象を与えがちだが

実は話せば、礼儀正しく、誰に対しても

面倒見が良い事が判った・・・。

彼を恋次のように、、慕う人も多いのも

納得が行くような、気がした。

だが・・・幾等、慕っているとはいえ

恋次の、彼に対する執着の仕方は、偶に、考えてしまう事が在り

いまいち、その辺が良く判らない、黒崎一護だった。

「死神の恋愛と、友情の境界線って・・・あんのか?」

そう恋次に言い放ち、伝令神機のメールを、閉じようとしたが

其のメール文に、続きが在る事に気付く。

クリックボタンで、画面をずらせば・・・?


「ルキア嬢と、やちるの、二人も連れて行くからな・・・。」


其れを読み、ルキア嬢とは、多分、朽木白夜の妹で

朽木ルキアの事とは、思うけれど・・・まあ、恋次の幼馴染だから

此方とも、深く関わっているのだから

何となく判る様な、気がするが

しかし・・・やちる?も・・・って?!

一護の脳裏に、強面の戦闘狂の、男の肩に乗っかっていた

ピンクの髪を持つ、小さな女の子。

更木剣八を前にしながら、怖いもの知らずで

誰に対しても、何時も、変なあだ名を付けていた

あの、やちるの事なのだろうか?

だとしたら・・・


『やちる=剣ちゃん=更木=斑目=手合わせ=戦闘』


・・・イチゴの顔が、青褪めて行く。

「やちるが、来るって事は
 洩れなく、其の後一行様も、一緒って事だから・・・?!」

さーっと、青褪めて行った、一護は

しどろもどろに、なりながら呟く。

メールを閉じると

「見なかった事にしよう・・・うん、うん・・・。」

そうして、阿散井の方を見れば、未だ、何処かに飛んでいるらしく

一護は、溜息を付くと、其の足で

阿散井の頭に、見事な蹴りをいれ

「だ~鬱陶しいんだよ!トリップすんなら、何処か他でやれ!!」

「痛てぇな~、何しやがるんだ!!」

ギャアギャアと、始まる、二人のドタバタ騒動。

今日も、こうして・・・

黒崎家で、過ごす時間が過ぎて行く・・・。


一護が見たメールは、結局、阿散井も


・・・気が付く事が無かった・・・。
スポンサーサイト