ゆえの日常生活と創作小話。
ぎりぎり挙げられるかな……
2016年02月17日 (水) | 編集 |

息抜きに書いてみる。

『 Secret Idol (序章)』


ちょっと特殊設定で、ライディーンの力を持ってない

普通の平凡新人駆け出しアイドル設定な、飛翔達

きらりと一夜達は、トップ・アイドル(トップ・アーティスト)だけど

実は、一夜と、きらりは親戚関係(←二人の他にも、後二人出てくる予定・オリキャラ)

アイドルとして顔を合わせる時は、他人同士で

二人だけになると、やや砕けた感じになる。(二人とも、年相応になる)

二人の関係は、周囲には内緒(笑)

オリキャラ含めて、色々訳ありだったりする。

色々捏造満載なので、見逃してくださればと思います。



時々二人きりで話している、姿を見掛ける事が在る。


彼と彼女の関係は


唯同じ事務所に所属しているだけ


彼女と彼等は


事務所の二枚看板だから


そう括ってしまえば、納得も出来るけれど


だけど…………






今日も今日とて、やってしまった……。

早めのスタジオ入りを目指していたのに

道を一本間違えたうえ、渋滞に巻き込まれ、その結果

又、遅刻してしまった。

半ば遅刻の常習癖がついている為、要注意と見られてしまっている

己達は、スタッフには呆れ顔で出迎えられ、番組プロデューサーからは渋い顔を浮かべられた。

深海並みに、落ち込みそうになっているのに

追い打ちを掛ける様に、同じ番組の出演者でもあり

犬猿の仲と、己自信も認めている、彼に遅刻した事を咎められた。

又それが癪に障る云い方をするものだから、此方も遂、無気になって言い返してしまった。

彼には口も、其の他諸々の事を含めて、到底敵わない事を

何度も思い知らされた事を、学習している筈なのに

なのにだ…………条件反射の様に、今回も又、手が出てしまった。


でも今回ばかりは、お決まりの結末にはならなかった……。


何時もの展開なら、彼は殴り掛かってきた

己を軽く躱す筈なのに

何故か今日だけは見事に、拳が当たってしまったのだ。

殴ってしまった後、自分の拳を見、それから彼を見た。

彼の顔に当てた瞬間、ほんの少しだけ熱かったような気がした…………。

彼を殴りつけた後が、大変だった…………。

我に返った後、慌てて彼を見遣れば、彼はスタッフや、バンドのメンバーに囲まれ

其の綺麗な顔は紅く腫れ、更に口の中も切ったらしく、血が出てしまっていた。

現場は当然乍ら、騒然となる。

飛翔が口を開く前に、ぐいっと物凄い力で腕を掴まれた。

彼の腕を掴んでいたのは、事務所の社長兼マネージャーでもある玲子だった。

その細い腕からは信じられない程の、力で掴まれている。

飛翔がもう一度、彼に視線を向けた時

彼はスタッフと、きらりに付き添われ、スタジオを出て行く処だった…………。




番組プロデューサーに、事務所社長兼マネージャーでもある玲子は、何度も何度も頭を下げていた。

隣にいる飛翔も、飛翔の仲間でもある、電光達も頭を下げた侭だ……。

元々は二人の言い争いから始まったのだから

双方に責が在るとはいえる。だが非は、此方の方が重い。

彼に手を上げてしまったのだから

口で始まった事ならば、口で終わらせねば為らなかったのに

其れを途中で止め、暴力(手)を上げてしまうのは、喧嘩のルール違反だ。

飛翔は、己の未熟さを、又痛感せざる得なかった。




何度も番組関係者や、スタッフに頭を下げ、迷惑を掛けた事を詫びた後、飛翔は一人

スタッフや、きらりに付き添われて、医務室に向かった、彼の許を訪ねようとしていた。

先に手を上げた事に関しては、申し訳ないとは思っているけれど

でも気持ち的には、未だムカついている部分もあった。

だけど彼に謝罪をせねば

今後仕事が回って来なくなる、可能性がある。

何しろ相手は、大手事務所に所属してるうえ

元々、海外でデビューしている経緯もあって、知名度は抜群過ぎた。

逆に、此方は立場的にも弱ければ、知名度も低過ぎる。

所属タレントは、自分達だけ……

仕事が来なければ、如何なるか位、飛翔にも判っていた。

そうなれば己の為に頭を下げてくれた、玲子にも

一緒に謝ってくれた仲間にも、迷惑を掛けてしまう…………。

其れだけは嫌だし、避けたかった。

己一人の行動一つで、皆に迷惑を掛けたくなど無い。

「はあ……」

此処に来るまで何度、溜息を吐いただろう?


溜息を吐く度に、幸せが逃げるって、言葉があったなあ~~~って、誰が言い出しっぺだ、こら!


出てこいや!!等と下らない事でも考えないと、足が止まってしまいそうになる。

飛翔は無理矢理、足を動かしながら、医務室へと向かい掛けるが

其の時、人の話し声が、微かに聞こえた様な気がした。

誰かがいる?と思い、飛翔は思わず、噺声がする方へ、歩き始めた……。

幸い声は医務室が在る方向から聞こえた。

近くなるにつれ、其れは、はっきりとし始めた。

「本当に吃驚したのよ。何時もなら避ける筈なのに、今日に限ってだし……可笑しいと思ったのよね。」


其れに、如何して隠してたの?


無理を押して仕事をすれば、如何なるか位、かやちゃんなら判ってたでしょう?


「単なる寝不足だと思ってたんだよ。」


まさか熱が出てるとは考えてなかったんだから、仕方が無いだろ……。


後(かやちゃん)呼び、いい加減止めろよな。


男女の話し声……其れは、きらりと一夜の声だった。

其れが判った途端、思わず咄嗟に、飛翔は隠れてしまっていた。

隠れた後で、何で隠れる必要があるんだと考えてしまう。

別に、其の必要なくね?

彼に謝罪をする為に、此方に来たのに……なんでだ?

其れに、何と無くだが、彼らの口調が

何時もと違うような気がする。

まるで昔からの知り合いのような…………そんな感じを受ける。

飛翔がぐるぐる、そんな事を考え乍ら、様子を窺っていれば

きらりが、ピッと指先を、彼に突き付けた。

「今は二人だけしかいないんだから良いでしょう……?スタジオに戻れば、他人なんだもの。」

此処に電光がいれば、直ぐに「わいが慰めたる!!」と叫んで

彼女の傍に、すっ飛んでいきそうな雰囲気だ……。

だが、相手は一夜だ。寂しそうな笑みを浮かべるきらりに、どう対処するのだろうと、興味を持って見詰めていたら

一夜は、軽く溜息を吐いたかと思えば、いきなり軽く、彼女にチョップをする仕草をして見せ

呆れた様な声音で「其の手には食わない。」と云い放った。

彼女は一夜の行動を咎める事もなく、ぷうっと頬を膨らませた。

「けち……。」

「なんとでも云え。」

何処となく、一夜が楽しそうにしている。飛翔には、そう見えて仕方が無かった。

一夜と、きらりからすれば、有触れた、何でもない様な会話なのかも知れない。

けれど二人の事情を知らない者にとっては、一大事とも云えた。

其れが今の、飛翔だ……。

気になる。物凄く気になる……。

此の二人、一体、如何いう関係なんだ……!?

思わず某ネズミの国にいるゾウのように、耳を大きくしてしまうのは、此の際許して欲しい。

飛翔が、直ぐ近くにいる事等知らない二人は、其の侭会話を続けていた。

「でも今日、皆で、ご飯の約束してたでしょ。一応連絡しておいた方が良くない?」

きらりの提案に、一夜は「する必要ないだろ。」と突っぱね

「折角、真哉兄さん達が時間作ってくれたんだ。俺一人のせいで、台無しにする訳にもいかない。」


其れに、きらりだって……兄さん達に逢えるの、楽しみにしていただろう?


「其れは、そうだけど……でも、かやちゃん……。」

彼女の声音には、不安が混じっている。心配を掛けてしまっている。

だから此処は敢えて、彼女に脅しを掛けておく。

例え、途中で、バレてしまっても

自分が、彼女に強要したのだと言い張ってしまえば良い……。

「真哉兄さん達に、余計な事云って見ろ。もう二度と、スイーツ・バイキングには連れて行かないからな!」

一夜の突き付けた言葉に、きらりが慌て始める。

「ちょっと、酷いわ!月に一度の楽しみを奪わないでよ!!」


私自身のご褒美、どんなに楽しみにしているか……かやちゃん、知ってるでしょ!!


「ああ、勿論知ってるさ。態々予定日二週間前になると、ダイエットしてるもんな。」

意地悪な笑みを浮かべている一夜に、きらりは恨めし気に

「もう判ったわよ。真哉さん達に、バレない様に協力してあげる!」



なんか聞いてはいけない会話を聞いたと云うか…………聞いてしまったと云うべきか

えーーー今の会話の流れだと

あの南條一夜が………あのツンデレ女王様がだ。

……西条きらりを連れて、スイーツ・バイキングに行ってるだと!?

ちょっとそこ、もう少し詳しく、教えなさい!其処は重要でしょうが!!

軽くというか、大分浮かれている飛翔に

絶対零度という名の、恐怖が襲い掛かった…………。




「で、何で此処にいるんだ。…………鷲崎飛翔」





アレ!?…………何で見付かってしまったんだろう?って云うか、見付かっちゃった?







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