ゆえの日常生活と創作小話。
一日、一話更新したい
2015年12月26日 (土) | 編集 |

『 天使のキオク(君と僕はそこにいた・後日談5) 』


今回は、ちょこっとだけ

此の話の中で、唯一CPとして成り立っている

二人を出してみました。

エキドナ、可愛いよ……。

唯其れがね、ルーシュの娘(マイ設定・捏造)として生まれてます。

だって、ルーシュ様

エキドナの事、何気に気に入ってたし……

二人の設定は、又後日乗っけたいと思います。





キョロキョロと、教室の中を見遣った。

教室の中は疎らになっている。けれど探している人物は、直ぐに見つかる。

彼女は口元に笑みを浮かべると

「銀河君!」

探し人の名前を呼べば

彼は直ぐ、此方に気付いてくれた…………。

少し照れたように「ナオミ」と、彼は名を呼んで、そして手招きをして、彼女を迎え入れた。

「お邪魔しまーす。」と、態々クラスに断りを入れて入ってくる処は、相変わらずだなと思う。

別に誰が来ようと、クラスメイト達は気にはしないというのに

彼女は毎回断りを入れるのだ。

昔もそうだったが、彼女(ナオミ)は、本当に可愛らしい女性だと思う…………。

「如何したんだ、今日も図書委員の仕事が在るんじゃなかったのか?」

「うん、今から行くところなんだけど……ねえ、海堂君は?」

海堂……と言われ、銀河は彼の席を見た。

鳥飼銀河の席から、彼・海堂忍武は、斜め前の席で窓側だ…………。

彼の鞄は未だあるから、部活動には未だ行ってないのだろう。

しかし何故彼の事を、彼女が聞いてくるのか?

其の理由が思い浮かばない。

少しだけ素っ気無くしてしまうのは、見逃して欲しい………………。

「そのうち戻ってくると思うが、彼奴に何の用だ?」

彼の様子に気付いてないのか、ナオミは可愛らしく頸を傾げ

「ん~~~海堂君って云うより、弟君にかな。」

「弟?」と銀河が聞き返せば、ナオミは頷いた。

「一夜君、今日学校休んでるって、きらりんから教えて貰ったの。」


一応メール入れてみたんだけど、本人は「大丈夫です。心配かけて、ごめんなさい。」って返してきたんだけど


でも、ちょっと心配なのよね。


一夜君、何気に、本音を隠しちゃう時あるし…………


本当は(お見舞い)に行けたらいいんだけど


どの位具合が悪いのか判らないし、だから此れだけ海堂君に渡して貰おうと思って…………


ナオミの見せた手提げ袋の中には、数冊の本と

ラッピングが施された、マーブルスクウェア・クッキーが入っていた。

「……本?」

「うん、此れはね、一夜君がリクエストしていた本が届いてたの。其れも一緒に渡して貰おうと思って…………。」


昼休憩の時に、貸出手続き済ませてきたの。


「そ、そうか……。」

道理で、今日は昼休憩の時に姿を見せなかった訳だ。

何と無く、もやもやとした感情が沸き上がってはいるのは、気のせいだと思っておこう。

まじまじと見ている銀河に、ナオミはクスリと小さな笑みを浮かべ

「大丈夫よ、ちゃんと銀河君にも、クッキー用意してあるからね。」

後で渡すね…………と言われ、銀河は「ありがとう」と礼を云うが内心、ちょっと落ち込んでいる。

若しかして、物欲しそうにしていると、彼女に勘違いされたのだろうか?

だとしたら、なんか情けないかも知れない。

そういうつもりで見ていた訳じゃないのだが、そういう風に見られてしまった事に対して

ちょっと頭を悩ませていると、勢いよく、ガラッと教室の扉が開けられた。

意識が、視線が、其方へと向く。

教室内に入ってきた人物は、一夜の兄(海堂忍武)その人だった。

彼は二人の存在に気付くと、軽く笑ってみせ

「何だ、邪魔したみたいだな。」

「え?否、そんな事は無いが…………。」

忍武は銀河に構う事は無く、自分の席へと向かった。

其の様子を見ながら、銀河は

「……海堂、部活に行くのか?」

「否、今日は休む。」

鞄を手に取り、教室を出ようとしたが

「海堂君、待って!」

銀河の彼女でもある、ナオミが、彼を呼び止めた。

呼び止められた忍武が「何だ?」とでも云いたげに、彼女・ナオミを見た。

ナオミは忍武の傍まで近付くと、手に持っていた袋を掲げて見せ

「ごめんね、いきなり呼び止めちゃって……。あのね、此れを、一夜君に渡して欲しいの。」

「一夜に?」

「ええ。一夜君が図書館でリクエストしていた本と、クッキー焼いて来たから、其のお裾分け。」


海堂君も良かったら、一夜君と一緒に食べてみて。


忍武は渡された、其れを受け取った。軽く重みを感じた。

「判った。一夜に渡しておくよ。態々ありがとうな……。」

「ううん、気にしないで。一夜君に、お大事にって伝えて貰っても良いかな?」

「ああ、伝えておくよ。」

ナオミとの会話を終えると、忍武は教室を後にした…………。

彼を見送った後、銀河も部活動に参加する為に

ナオミと共に教室を出ると、彼女を図書館まで送り届けた後、所属している(剣道部)へと向かったのだった。




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テーマ:二次創作
ジャンル:小説・文学