ゆえの日常生活と創作小話。
中途半端なうえ短い
2015年12月21日 (月) | 編集 |
『天使のキオク(君と僕はそこにいた・後日談2)』

捏造満載で、色々と伏線あります。

忍武と一夜の母親が出てますが、名前は未だ決定してないので

其のうち決めたら、名前呼びで、修正掛けます(笑)


「一夜、リンゴ切ってきたんだけど……」

母が切り分けた果物を持って、部屋に戻ってくれば

彼は再び寝入ってしまっていた。

熱の影響で、ほんの少しだけ顔を赤くさせてはいるが、呼吸音は落ち着いている。

ローテーブルの上に、果物を乗せた皿を置き、傍らに座り込むと

静かに眠る、我が子の頭を撫でた。

穏やかに眠る我が子は、今、何を夢見ているのだろうか?

現実世界は、彼にとって、色々と制約が在り過ぎる。

せめて夢の中だけは

彼の、一夜の自由な世界で在ればいいと願わずにはいられなかった…………。

軈て彼女は立ち上がり、テーブルの上に置いていた皿を手に取ると

「今日は、此れを使ってケーキかしらね。」

そう言葉にすると、彼女は静かに部屋を出た…………。











黒を塗り潰した様な、世界に引き摺り込まれる。

意識の奥底へと追い遣られ

パズルのピースが、幾度となく現れては消えていく…………。

ピースに映る映像(ゆめ)は

どれも現実味が在るものではなくて

けれど何処か懐かしいと思う、自分が、其処にいた。



ピースに投影されている、一つ



白い翼を持つ、彼が何かを言っている…………………………。



此方に向かって、真直ぐ手を伸ばしてる。



「何を言ってるの?」



真直ぐ伸ばされた、その手を掴もうとしたけれど



急に物凄い強い力で、引き離され、閉じ込められた……………………………。



誰かの体温を感じた。



傍に誰かいる。



其の体温の持ち主を知りたくて、顔を見上げた。



誰が、自分を抱き留めているのか、知りたくて……………




「…………しーくん?」




一夜を抱き留め、腕に閉じ込めている



彼の人は、兄・忍武の顔立ちによく似ていた。



彼の掌で前を隠された。



白い翼の



……………………彼の姿が見えなくなった。



「あ……」



耳元に落とされた、言の葉は






………………………………オマエハ ナニ モ     オモイダサナクテイイ     







一夜の意識は、其処で途切れた……………………。







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テーマ:二次創作
ジャンル:小説・文学