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天使で、温泉……更新です


『 温泉合宿の正しい夜の過ごし方(別名:幽霊と追い掛けごっこ) 』

題名長いな(笑)

第二話更新です……。

鋼鉄の翼・温泉話捏造満載です(笑)


疾風の呼び出しから数分もしない内に、飛翔達のいる部屋に、彼らが来た。

藤丸が顔を覗かせた途端、疾風が喜々としながら「ふっじまるくーーーん!!」と飛びついた。

その反動で、バランスを崩しそうになった、彼ら二人を、直ぐ後ろにいた忍武が支えた。

「お前ら……そういう事は部屋の中でやれよ。出入り口は邪魔になるぞ。」

やや呆れを含んだ声音に、疾風と藤丸は素直に謝罪の言葉を口にした。

「えへへへ……ごめん。」

「すみません。」

飛翔は部屋に来たメンバーの中に、彼がいない事に気付き

近くにいた元幼馴染の聖人に声を掛けた。

「一夜は……?」

「一夜なら、もう寝てるぞ。」

「え……彼奴寝るの、早くないか?」

そう云ってから飛翔は、自分の携帯の時間を見た…………。

何故なら時間は、未だ寝るには惜しい時間で

夜は此れからと云う時間帯で…………

…………皆で寝泊まりなら、夜更かしは外せない訳であって

信じられないと、顔に在り在りと出ていたのだろう。

聖人は苦笑を見せ、一夜の事情を話した。

「此の合宿参加直前まで、一夜は別件で徹夜続きが続いたんだ。」


其れで、気を張っていたものが切れたんだろう…………。


部屋に戻るなり、早々に寝てしまったんだ。


…………そう云う訳だから、俺達は一夜を起こさなかったんだ。


聖人の話してくれた、彼の事情を聞いてしまえば

流石に飛翔も無理に起こすのは、可哀想かなと思ってしまう…………。

まあ徹夜続きを微塵にも感じさせない、彼の態度は見習うべき処ではあるのだろう。

……私意て上げるなら

ちょっとだけイギリスの怖い話が聞けない事を残念と思った事と、彼の寝顔に興味があった事は…………内緒だ。

けど合宿は未だ始まったばかりだ。

話を聞く機会なら、幾らでもあるだろう………………寝顔は多分ない。

飛翔は邪的な考えを振り払うかのように「疾風、始めるか?」と、声を掛ければ

疾風が軽く手を叩き、皆の視線を集めると

子どもらしい無邪気な笑みを浮かべ、告げるのだった…………。



「そっれじゃあーーー怖い話を始めるよーーーん!!」








部屋の中は雰囲気を出す為に、室内等の明かりを調節してある。

其の薄暗い明かりの中で

皆が顔を突き合わせ、真剣に話を聞いている…………。

但しエースと、カイルが案外怖がりで、両手を耳に当て声が聞こえない様にしている。

其れでも、語り手の形相や脅し方で

凄まじい悲鳴を上げているので、場の空気を盛り上げる役としては、最も最適だと云えた。

「…………逃げ込んだトイレの扉を開けていく音が聞こえた。」

扉を一つ一つ、開けていくんだ…………。

バターン……バターン………………又一つ、扉が開かれた。

その都度、聞こえるんだ……。

………………幽霊の声が


「……イナイ……ココ ジャナイ…………」


其の言葉が聞こえた時、其の言葉を聞いた時…………判ったんだ。

幽霊は、自分を探しているんだと……それを自覚した途端、彼女は必死に声を殺して遣り過ごそうとしたんだ。

けれど、とうとう…………隣の個室の扉が開く、音が聞こえて

遂に、自分がいる、トイレの扉が開かれる!!って、そう思って、覚悟していたんだ。

……だけど、何時まで経っても、トイレの扉が開かれる気配が無い。

物音もしない…………辺りに広がるのは、静寂の気配だけ

彼女は幽霊がいなくなった…………幽霊は、きっと諦めて、いなくなったんだ。

そう思えば緊張からも解放されて、気も抜けた気分で、トイレの個室から出ようとしたんだ。

けど何気に思い出したんだ…………。

彼女が入り込んだ個室のトイレは、一番奥側だった事に

其の事に気付いた時……彼女は見なければ良いのに、知らない振りをすれば良かったのに



彼女は視線を向けてしまったんだ…………直ぐ傍にある、窓へと




窓に焦点を合わせた時




彼女は見てはいけないものを、見てしまった。







……………………………………………顔が焼け爛れた女性が、其処から覗いていたんだ。







そして、ニヤァ……と笑い乍ら、こう云ったんだ。






「 ココ ニ イタノネ 」









「「い゛や゛あああああああああああああああ!!」」








ばたあああああーーーーーん!!





「「「「「「「「「ぎゃあああああ!!」」」」」」」」」




エースとカイルが同時に叫んだ時

飛翔達のいる部屋の扉が、いきなり開かれたかと思えば

急激な風が流れ込み、彼らの間を通り過ぎていく。

何故扉がと思い、其方を見遣った時



彼等の後ろには…………………真っ黒い人影が。ゆらゆらしながら立っていた。



こんな状況……幾ら、ライディーン戦士とは言っても、生身を持たない

お化けには、太刀打ち出来ません………………。




だったら、叫ぶしかないでしょ。




「「「「「「「「「ぎゃあああああ!!出たあああああ!!」」」」」」」」」




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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学