ゆえの日常生活と創作小話。
天使・海堂兄弟更新
2015年11月09日 (月) | 編集 |
今回は短めです。

『 天使のキオク(君と僕はそこにいた3) 』更新です。

いい加減番号降らなきゃ……。


半ば無理矢理握らされたチケット


如何したら良いのか判らなくて、結局当日を迎えてしまった…………。




日曜日…………海堂家は、何時もと変わらぬ朝を迎えていた。

父は庭の手入れをしているし、母は洗濯物を干しに、ベランダに出ている。

一夜はリビングのソファで、クッションを抱え、テレビを見詰めていたが

内容は、さっぱり頭に入って来ない。

壁に掛かっている時計を見るのも、此れで何度目だろうか?

約束の時間が近付いて来てるけど、本当に、如何したら良いのか判らない。

ぎゅうっとクッションを抱き締め、軽く溜め息を吐いた時

リビングの扉が開かれ、兄・忍武が顔を出した。

「一夜、一緒に来るか?」

忍武の服装はジャージ姿で、其れは此れから学園で部活動の、練習が在る事を示している。

何時もの一夜なら、恐らく一緒に兄に着いて行っただろうし、即答も出来ただろう。


………………けれど、今日は


「やめとく。家で、本読んでるよ。」

「……調子悪いのか?」

忍武が、一夜の額に手を当て、同じように、己の額にも手を当てる。

「熱は無いな……。」と呟いてる、兄の言葉に、一夜は小さな笑みを浮かべ

「しーくん、心配し過ぎ。唯借りてる本の続きが、気になるだけだよ……。」

「そうか……ま、学園に行きゃ、彼奴らが五月蠅くするから、ゆっくり読めないか。」


こっちに来たくなったら連絡しろよ。迎えに行ってやるから……。


「ありがとう、しーくん。」

忍武の手がクシャリと、一夜の頭を掻き回し、ぽんぽんと軽く撫でていく。

「じゃあ、行ってくるな?」

「いってらっしゃい。部活、頑張ってね。」

「おう、しっかり決めてくるぜ!」

部活動の為に学園に向かう兄を、一夜は手を振って、笑顔で送り出すのだった…………。




駅の改札口……行き交う人の流れを見ながら、飛翔は電光と共に

彼……一夜を待っていた。

電光は朝食を食べ損ねたのか、コンビニの袋から、おにぎりを取り出した。

ぴりりと透明の袋を破り、手際よく、おにぎりを取り出し、一口齧ると

「彼奴来ると思うてんのか?」

「…………彼奴は来るよ。絶対に、来るさ。」

如何して、そう言い切れるのだろうか?

一夜が来るとは限らないのに…………何故そう言い切れるのか、電光は不思議でならなかった。

だから当然の質問だ。

「何でそう言い切れるんや、何処から湧いて出てくるん、その自信は…………。」

電光の質問に、飛翔は「うーん」と一瞬考え込んだが

考えるのを止めたのか、彼は電光の質問に対して

「自信なんてある訳ないだろ。…………けど、彼奴は絶対に来る。」

ニッと、不敵に笑う飛翔に

電光は「……さいですか。」と答え、ふぁあ~~~っと、だらしなく欠伸をした。


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