ゆえの日常生活と創作小話。
天使の話で(ハロウィン)ネタを更新
2015年11月01日 (日) | 編集 |
『 女王様の悪戯 』更新です。


連載とも、海堂兄弟の話も、全く関係ない話です。

一日遅れの、ハロウィン・ネタ

内容は、あまりない(笑)

ちょこっと、腐要素アリ

女王様で、強気な、一夜を目指してみた……。




「一夜!Trick or ……」

名を呼んだ相手に其処まで云い掛けた時

ポイポイッ…………と幾つかのラッピングが施された、お菓子が、飛翔の手の中へ放り込まれた。

思わず、マジマジと見詰めていれば

何も言ってこない事に違和感を覚えたのか、彼は

「…………何だ、足らないのか?」

だったらと云って、新たに取り出そうとしたから、飛翔は思いっきり頸を振り

「否、そ、そうじゃなくて!まさか、一夜がお菓子をくれるなんて思ってもいなかったっていうか」


用意してるとか思ってもみなくてさ……ごめん、ちょっと驚いた。


飛翔の言葉に、彼は端正な顔を歪め

「お前、馬鹿にしてるのか?今日が何の日か位、流石に、俺でも知ってるぞ。」

あ、やばい……ちょっと怒らせ掛けてる?

「いや、そうだけどさ……何かお前って、こういうの参加し無さそうに見えたって云うか」

ごにょごにょと口ごもる飛翔に、一夜は軽く溜め息を吐く。

「……海外に住んでいれば、嫌でも慣れるさ。」

そうだった。すっかり日本にいる事が、当たり前過ぎて忘れ掛けるけど

一夜は小学生の時に、イギリスに引っ越して、今の今まで日本に帰って来る事等無かったのだ。

其の事を思い出したのだろう。飛翔は「あ~~~、うん、そっか。そうだよな。」と笑いながら言えば

彼は此れ以上話す事は無いと、飛翔に背を向け、控室へ向かおうとしたが

ふと立ち止まり、彼は飛翔を見た。じいっと、鳶色の瞳が飛翔を捉える。

ほんの少しだけ居心地が悪くて、僅かばかり後退って

「な、なんだよ。」



「鷲崎飛翔………………Trick or Treat?」



矢鱈と発音の良過ぎる英語で、投げ掛けられた問い…………。



一瞬の間の後、飛翔は、わたわたと動き

「え、え……あ、あれ?」

荷物を見ようとしても、生憎、自分が持って来たモノは、既に控室だ…………。

今手にあるのは、財布と、携帯……それから先程彼が寄越した、お菓子だけ。

「えーと、後からって云うのは、やっぱ……無理?」

引き攣った笑みを浮かべて、ダメ元で云って見る。

すると彼は何時もの様に、皮肉気に、口元に笑みを浮かべて見せ

「ふんっ……行き成り言われても困らない様に、ちゃんと用意しておくべきだったな。」

つかつかと歩み寄ると、見惚れる程の、綺麗な笑みを顔に張り付けて

飛翔を壁際まで追い込む。

ばんっと……飛翔の顔すれすれに、手を付くと、くいっと、飛翔の顎を持ち顔を上げさせた。

「お持て成しが出来ないなら、悪戯されても文句は言えないよな……鷲崎飛翔?」

「え……ちょ、ちょっと待てって!顔、顔近い!!」

「今のお前に拒否権は無いぞ?」

「……ですよね。って、ちょ、一夜!お前そういう趣味持ち合わせてないって、前言ってたよな?!!」

「安心しろ、お前は俺の趣味じゃない。」

「どー云う意味で趣味じゃなくて、安心しろなんだよ!!」

顔が近付く度に鼓動が早くなる。

同じ同性であり…………なのに時々、女性の様な顔立ちにさえ見えてしまう。

意識せずにはいられなくて

己の抱えている想い冴え、どっちの感情なのか

悩んでいる最中だというのに

ハロウィンの(悪戯)とはいえ、こうも無防備に晒され……真近に迫られてしまうと、感情が制御出来なくなる。


だから思わず、彼の姿を見ない様に、見なくても済むように


飛翔は目を瞑ってしまったのだ…………。





……………………………が、一向に触れる気配はない。柔らかい、何かが当たる気配もない。





恐る恐る閉じてしまっていた、青い瞳を開けてみれば

其処には綺麗な笑みを張り付けている、彼がいて

そして彼の指先が、己の頬に触れた後




その指先が向かう場所は……………






「いっだああああああああ!!」






…………………………………己の額だった。






結局、一夜が行った悪戯は


飛翔の額に連打で、デコピンを食らわすと云うモノだった…………………………。








その日、A・N・G・E・Lの控室では

額を真っ赤に腫らせた

飛翔は、ずっと濡れタオルが手放せずにいて

THE HEARTS の控室では

始終ご機嫌な、一夜がいて

メンバー全員の、頭を捻らせるのだった………………。




暫くの間、二人が顔を合わせる度に、飛翔が涙目になる姿が、度々目撃されたのだった……。







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