ゆえの日常生活と創作小話。
鋼鉄の翼(天使)の話更新
2015年10月14日 (水) | 編集 |


『 言葉のいらない約束 』 第10話目更新です。

未だ中々話が進んでいない。

其々の朝みたいな感じかな?



*****

玲子さんは10人の寝顔を見逃しません。

こっそり入って、ちゃんと写真に収めてます。

一番の被害は

飛翔と一夜の二人です。バシバシ撮られています。




軽い寝息を立てて寝ている二人


最初は片方ずつ、違う方向に向いていたのに


何時の間にか気付けば


お互いが、向かい合う様にして眠っていて


何時までも、こうして欲しいけれど


夢は何時か覚めてしまうもの、夢から覚めてしまえば






二人を待ち受ける、未来は







その未来(さき)に描かれている結末(みらい)は…………………………?







白い羽と、黒い羽根が…………………………ひらりと舞い落ちたような気がした。












何度も電話を掛けるけれど、やはり電話を掛けている相手は、一向に出る気配がない…………。

軈て彼女は携帯の電話を切り、軽く溜め息を吐いた。

相手の性格を考えれば、後からでも、必ず連絡をくれる人だと云うのに

それが、全く無いなんて…………


「……何かあったのかしら?」


彼女がポツリと零した呟きは、誰の耳にも届く事は無かった。…………。




きらりは車の外を流れる景色を見詰めていた。

今日から3日間のオフ…………

何時も殺人的なスケジュールで、日々の仕事を熟している

頑張りやな彼女の為に

(西条きらり)のマネージャーでもある、篠田善太郎は

何とか仕事の調整を付けたうえで

所属事務所の社長に頼み込み、急遽オフを確保する事に成功したのだ。

篠田は車を運転しながら、後ろの席に座る、きらりに視線を向け申し訳なさそうに

彼の特徴でもある言葉遣いで

「ごめんなさいね、きらりちゃん。」


本当は、もうちょっとお休みを取ってあげたかったんだけど


如何しても、此れ以上の調整が付かなかったの…………本当にごめんなさい。

きらりは緩く頸を振って、可愛らしい笑顔を浮かべ

「気にしないで、篠田さん。お休みが貰えるだけで充分ですから……。」

……此の休みを取る為に、篠田がどんなに頑張っていたか、彼女は知っている。

「きらりちゃんがそう言ってくれるなら、頑張った甲斐はあったのかしら…………。」


それより、真っ直ぐ孤児院に行けばいいの?


きらりはにこりと笑うと「途中で寄って欲しい場所があるんです。」と告げて

篠田に伝えれば、彼は頷き、きらりの告げた場所へと車を走らせた。







「それでは、皆様ご一緒に!」

「「「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」」」

玲子の合図で、皆が朝食を食べ始めた。

総勢10人……ある意味、慌ただしい食事風景である。

が、玲子にとっては眼福ものである。

何しろ朝から美少年達に囲まれているのだ。

例え彼女の顔がだらしなく、にやけていたとしても、誰も其れを咎める事は出来ないだろう。



今朝の朝食も用意したのは、大鳥家お抱えのシェフだ。

彼等は朝早く、天使更生組合の事務所にやって来て、彼らの為に朝食を用意したのだ。

今朝の朝食は何時もと違って、ちょっとしたホテルのようなメニューだ。

卵のメニューは、其々好みがあるだろうからと、一人一人に合わせて作ってあり

それに添えられているのはベーコンや、ウィンナー

彩の良い野菜サラダに、コーンスープ、焼きたてのパンは数種類用意されており

デザートに、ベリーソースが掛かったプレーンヨーグルトに、旬のフルーツ盛り合わせ

飲み物は搾りたてのオレンジジュースに、ミルク、珈琲、紅茶と用意され…………本当に贅沢な一時である。

その美味しい朝食を食べながら、疾風達は話をしていた。

「朝起きて、元の姿に戻ってるかもって期待したんだけど…………戻っていなかったね。」

「ええ、少し期待していたんですが、駄目でしたね。」

藤丸は疾風に言葉に同意し、忍武と銀河の間に挟まれて、食事をしている二人を見た。

飛翔は、ハムスターの様に頬張って食べており、一夜は、ちまちまと行儀よく食べている。

「こら、飛翔!そんなに頬張って食ってると、喉に詰まるぞ。一夜、自分のペースでいいから、しっかり食え!」

忍武の言葉に、飛翔はパンを持った侭手を上げ、一夜はコクコクと頷いて返した…………。

本当に、面倒見の良い奴である。



疾風と藤丸の二人が起きた時に、先ず確認をしたのが

二人の間で眠っている、飛翔と一夜だった。

若しかしたら、二人の姿が戻っているのではないかと思ったのだが

彼等の姿は、前日と変わらず、子どもの姿のままだった………………………。

まあ元の姿に戻ったら戻ったで、色々と面倒が起こるかも知れないと

別の意味でも、危惧していたのだが(……朝っぱら始まる、二人の喧嘩だけは勘弁してほしい。)


疾風は手にしたパンを、一口大に千切り

「時間が経過したら、元に戻る可能性があるのは判ってるんだけど…………」


其れが一体何時なのか、ハッキリとしないから、不安が募る。


「此のオフの間に、元に戻ってくれたらいいんですけど…………。」


オフが終わってからも、あの姿の侭では


仕事も、超魔との戦いも、如何すればいいのか……お手上げ状態ですよ。



そう力なく告げると、藤丸は少し温くなった紅茶に手を伸ばした。


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