ゆえの日常生活と創作小話。
鋼鉄の翼の話を更新
2015年09月21日 (月) | 編集 |

『言葉のいらない約束』

第5話更新です。

今回、彼らの変身解除姿云々があります。

ほんの少し危険な匂いがしますので…………(笑)

苦手な人は、お止め下さい。

変身場面の時も、解除場面の時も

初めて見た時、如何したら良いんだろう?って思った覚えがある。

一夜達の変身場面の時は、妙に安心感を覚えた。(こっちはBGMがロック調で、某ロボット系のノリだったのです。

忍武は耳に、超音波の波動が届いての変身だったな。

蝙蝠だしね。



(イーグル)と(クロウ)の、二人がいない…………!?


其の場にいた全員の視線は

その事実を確かめるべく、つい今しがた迄いた筈の

二人のいた場所へと向けられる。


其処にあるべき姿が…………確かに其処にいなくて………………彼らの姿が見えなくて



ホークが、ぐっと拳を握りしめ、辺りを見渡した。

「彼奴ら、何処に行ったんや!!」

此の周辺を今見渡してみても、飛翔と一夜の姿は、全く見えない……………………。

ダイノは此の場にいる、仲間に対し

「兎に角、今は二人を探しましょう。子どもの足ですから、そんなに遠くまで行っていない筈です。」

其れにと付け加え

「再び超魔が、彼らを襲う可能性もあります。」


若し今の状態で、超魔に襲われでもしたら…………?

ライディーン戦士として戦う術等を持たない彼等

…………戦う事が出来ない、彼らに待ち受けるもの、最悪な状況を思い浮かべるしかない。

そうならないように……そんな最悪な状況下にさせない為にも、一刻も早く二人を見付け出さねば

ライディーン達は其々に分かれると、上空へと舞い上がり始める。

上空から、二人を見付け出す為だ。

既に仲間達は飛び立っている為、地上に残っているのは

ファルコンと、ダイノの二人しかいない。

「藤丸君、僕達も飛翔さん達を探しに行こう?」

「ええ、そうですね。」

ダイノも又、ファルコンと共に、上空へと舞い上がり、姿の見えない、二人を探し始めて行くのだった。






ダイノ達が姿の見えなくなった、飛翔達を探し回っている頃

あの場所から、こっそり、そして全力で逃げ出した二人は、如何しているかというと

人の目も付きやすい、遊具も置いてある、広場へ来ていた。

憩いの場に設置されているベンチに、二人は座り込み、荒くなっている呼吸を整えていた。

己達が、彼らの様子に気付いた時

あの変なコスプレをした集団の人達は、その場に固まり話をしていて

此方が話を止めた事にも気付いていなくて、己達の事も気にしていないようにも思えたので

二人は……飛翔と一夜は互いに目配せしあうと

ゆっくりと、そして足音を立てない様に後ろに下がり、彼らの姿が木々の隙間から見えなくなると

全力で走り始め、あの場所から離れていったのだ。

こういう時つくづく真面目に、サッカーの練習に取り組んでいて良かったと、彼らは思った。

大分呼吸も落ち着いたのか

飛翔は、はあ~っと溜息を吐き、だらしなく足を延ばし、楽な体制を取った。

「……彼奴ら、来てないよな?」

「追ってきてる様子もないし、大丈夫じゃないか?」

己達が走ってきた方向に、一夜は視線を向け乍ら、そう告げた。

漸く二人とも逃げ出した、緊張感から解放される。

飛翔は、うんっと伸びをして

「あのへんな奴らさあ……結局、なんだったんだ?」

「知らない。俺が気付いた時には、あの場所にいたんだから…………って、あれ?」

ぱちぱちと何度か、瞳を瞬いて、其処で一夜は思う。


如何して、今日は、ザキと一緒に、あの場所にいたんだろうと……………………?


一夜の大きな瞳が、飛翔を見詰める。

唯でさえ、かなり整った容姿をしている一夜だ。

じいっと見つめられて、此れで照れるなとか云うほうが、無理だ。

飛翔は少し顔を赤く染め、そしてぶっきら棒な口調で

「なんだよ、ミナミ……。」

「……ザキ、なんで俺たち、今日あの場所にいたんだ?」

「…………。」

「…………。」

一瞬の間が空く。

そして飛翔の「はい?」という間抜けな声が零れる。

「え、ええ!?だってさっき!あれ…………?そういや、なんでだ?」

二人が顔を見合わせる。

同じ小学校でもない二人が顔を合わせるのは、其々が所属しているサッカー部の練習試合や、大会位なもので

一緒に遊ぶ約束や、泊まりに行く約束は

大概、試合のある時に話したり、親同士の電話だったりだ…………。

ついさっきまで、自分達は話をしていた筈なのに、其れさえも掻き消されているようで

頭の中は霞掛かった様な、霧がもやもやと渦巻いている感じで

其の中に隠れて、幾つもの、ヒントとなるモノが

天空に流れていく

流星のように、弧を描き流れ落ちていく…………。

其のヒントを掴み取りたいのに、上手く掴めなくて

何かとても大切な事を忘れている。

そんな気がするのに、それが何なのか、彼らには解らないままだった…………。

「あーもう!すっげえ!ぐるぐるしてて、やな感じ!!」

「頭の中、ぐちゃぐちゃし過ぎて……気持ち悪い。」

何で、こんな事になってるんだ?

互いにそう言いたいし、頭の中は、軽くプチパニック状態だ……。

二人が困惑している処に、突然聞こえた声


「見付けたでえええええ!!」


思いっきり、大きな声で叫ばれた。

二人は、ハッとなり、きょろきょろと辺りを見渡したけれど、声はすれど姿は見えない。

ふと何気なく空を見上げれば、上空からかなりのスピードで、近付いてくる影が幾つも見えた。

ライディーン・ホークと、ライディーン・アーザス

ライディーン・コンドルと、ライディーン・アウル

彼らの姿が見えた途端、二人は立ち上がりざま「「嘘だろ!!」」と叫び、慌てて走り始めようとした。

けれど飛翔と一夜が走り去るより以前に、彼等の到着の方が早かった。

4人が、二人の前に降り立った。

「飛翔も一夜も、勝手に動いたらあかん!皆、お前らの事、心配したんや!!」

「一夜殿、散歩なら拙者に云ってくだされば、一緒についていき申したのに………。」

「否、なんか違うだろ、カイル……お前達も動くなら、一声掛けてなり動かぬか。」

「銀河もカイルも何言っとるんや!!ちゃうやろ!!」

ホークが、何処からともなく出したハリセンで、アウルとアーザスの頭を叩き倒した。

行き成り漫才を始めたコスプレ集団

思わず呆気に取られてしまう子ども達だが、しかし…………なんでコスプレ集団に、一々断らなくてはならない?

そんな疑問が顔に出ていたのだろう。コンドルは、そんな彼らに苦笑を見せ

「お前達が超魔に襲われでもしたんじゃないかと心配していたんだ。無事で良かった。」


……さ、皆の処に帰ろう?


コンドルが二人に触れようとしたが、其れを飛翔が撥ね退けて、彼らを睨み付けた。

「あんた達、怪しすぎるだろ!!空飛んでくるとかありえねえし!!」


そんなのできるの、お化けか、妖怪しかいないじゃないか!!


「見ず知らずの人に着いて行かないって云う言葉、知らないんですか?」

一夜の言葉には温度が込められていない。彼らを見詰める眼差しも、冷たい光を宿している。

その姿は、元の一夜を思わせる態度そのものだ。

仲間から何度も向けられる、拒絶の言葉と態度、疑いの眼差し

ホークは盛大な溜息を吐き、ガックリと項垂れると

「怪しいって云われてもなあ……さっきまで一緒に超魔と戦っとったんや。」


飛翔も一夜も、何で其処忘れるかなあ…………。


「拙者達は、見ず知らずではござらぬよ。一夜殿も、飛翔殿も安心してくだされ……。」

アーザスは一人前に出ると、二人の前に片膝を立て、己の手を差し出した。

警戒心を剥き出しにしている二人を安心させるように、その目元は笑っている。

冷たい光を宿していた、一夜の瞳が不安げに揺れる。

何故そんな事を思うのか解らない……如何して彼らを見て(懐かしい)と思うのか。

あの場所で(ライディーン・ダイノ)と名乗った、彼の時もそうだった……。


本当は彼らの事を知っている……?


薄れた霧の中に、記憶のパズル・ピースの欠片が、見え隠れしている。

けれど其れを拾い上げる前に、一瞬で消え去ってしまう。

何も言わず、じいっと、アーザスを見ている、一夜の前を遮るように

飛翔が前に立つと

「見ず知らずじゃないって云うなら、その変なお面取って、ちゃんと顔を見せろよ!!」


俺の事も、ミナミの事も知っているって云うなら、ちゃんと顔見せてから云えよ!!


びしいいいいーーーーーっ!!と、音が出そうな感じで、飛翔に指を突き付けられる。


……お面

そうか、子どもから見れば、此の姿は戦隊ヒーローものと一緒と思われても仕方が無い格好だ。

戦隊ものヒーローは最後にマスクを装着するし、時々其の素顔も晒す場面が出ていたりする。

着脱可能と思われていても仕方が無い。

しかし、此のマスクを取れなどと言われてしまっても…………ホーク達は、互いの顔を見合わせた。

「どうするんや……此れ」

ホークが自分の顔に指を当てて示せば

「如何すると云われてもだな……あの二人だぞ?素直に誤魔化されてもくれんだろう…………。」

アウルが溜息を吐き、腕を組む。

コンドルは暫し考え込んでいたが、やがて

「仕方が無い……下手に誤魔化すより、顔を見せるしか無いだろう。」


アーザスも、それでいいな?


「あまり賛成したくはないが、致し方ござらん。」

了承の意を伝えると、アーザスは二人から離れ、距離を取った。

「よう見とけよ、お前ら」

ホークの声と共に、4人の姿が、不可思議な光に包まれる。


鋼鉄の翼を持つ戦士の姿から、4人の変身が解除されていく。


眩い光が消えた後


其処にいたのは……………………?









なにも身に着けていない……………………………裸体を曝した、4人の男達がいた。









「「ぎゃああああああああ!!へんたーーーーーい!!」」








広場周辺に、飛翔と一夜…………………………………二人の悲鳴が響き渡った瞬間だった。








そして此処から、裸体姿の男4人による、追い掛けごっこの始まりの合図でもあった………………………………。










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テーマ:二次創作
ジャンル:小説・文学