ゆえの日常生活と創作小話。
狼親子を更新してみる
2014年05月28日 (水) | 編集 |
かなり御無沙汰過ぎる、更新です……。

鰤だけど……修兵が主役じゃなくて、狼の子ども達が、メインになります。

略オリジナルキャラで、話は進みます。

修矢君、ちょっと頑張って貰うよ(笑)

りりんは、鰤のアニメ版に出てきた女の子です。

そして修矢君達の年齢は、高校生の設定となっております。

修矢君の弟・薫君は、小学生です……。



設定補足

* 修矢君達の学校の建物は、ホ○グワーツのような、大きな建物です……。

* 中学と高校は、一緒の敷地内にあります。


『粉砂糖の甘さには、まだ遠くて……1』




放課後、彼女はある教室を訪れていた。

教室の中を覗いて見れば、ほんの数人程度が未だ残っている。

視線を彷徨わせていれば、ふと此方を見た生徒と視線が遇った。

彼女はあからさまに安堵した様な笑みを浮かべ、其方の席へと向かいながら、声を発した。

「ウルキオラ、グリムジョー」

其々の名を呼ばれ

窓際に陣取っていた彼等は、彼女が此方へやってくると

「りりん……何か用か?」

「あんた達に用があるから来てるんでしょ。ねえ、修矢は?」

(りりん)と呼ばれた少女は、呆れた様な顔つきで答え乍も

何時もであれば、もう一人いる少年の姿が無い事に気付き、彼等に問うた。

姿の見えない彼の事を聞かれ、二人は互いの顔を見合わせたが

やがて(グリムジョー)と、名を呼ばれた彼が

彼女の質問に答えた。

「修矢なら部活だぜ……部活動の一環で、部員全員何かコンクールだかに作品を出す事に為って」


暫くは居残って頑張るんだとよ。


「そうなんだ……」

彼がいない理由を聞き、ほんの一瞬沈んだ様な表情を見せたが

直ぐに其れを隠し、彼女は明るく二人に向かって喋り始めた。

「ま、いいわ。元々此れ渡しに来ただけだし……はい、あんた達にあげるわ。」

そう云って、彼女は手にしていた鞄の中から、或る包みを取り出した。

其れは半透明な袋に包まれており

中に入っているモノは(カップケーキ)のようだ。

そしてご丁寧にカップケーキは、可愛らしくデコレーションが施されている。

此れを見る限り、味は、相当甘そうだ。

知らず知らずのうちに、二人の眉間には皺が因ってしまっていた。

双子の様子に、りりんは苦笑してしまう。

ああ、やっぱりね……と

やがて二人の口から飛び出したのは

「……食べ物なのか?」

「此れ、食いもんじゃねーだろ!!」

彼等に渡す側からすれば、かなり失礼な云い方、言葉には違いないのだけれども

此の手の食べ物は、どちらかといえば子どもや、女性に受けが良いのだから仕方がない。

双子の反応に一々怒る事等せずに、彼女は掌をひらひらさせながら

「素直な感想ありがとう……安心して、あんた達の反応には期待してないから」


此れはね、さっき午後の授業で作ったのよ。


本当は唯の普通のカップケーキだったんだけど……雛森先生が、其れじゃあ面白くないって云うから


カップケーキのデコレーションを、皆でやってみようって事になったのよ。


結構楽しかったわよ?


勿論、味見もしてるから……だから、ちゃんと食べれるわよ?


彼女の説明を聞いて、漸く彼等は納得がいった。

彼女の口から出た(雛森桃)先生……彼女ならば確かにそう云うだろう。

見た目同様、とても可愛らしい先生で

あの雛森先生なら、其れも有り得る事だ。

ウルキオラとグリムジョーは彼女に手渡された物を、繁々と見詰めた後

「……ありがたく頂く。」

「ま、味が保証されてんなら貰ってやるよ。」

普段から無表情しか見せないウルキオラにしては、珍しく口元に笑みを浮かべた顔で

礼の言葉を云われ、其の反対とばかりに、グリムジョーは憎まれ口調で礼の言葉を云った。

双子の……其々の感謝の言葉に、りりんは満足そうに笑みを浮かべた。

双子の性格が違うのは、元より承知している。

特にグリムジョーは彼の性格上、素直に感謝の言葉を口にする事が出来ない。

其れが彼の照れから来るものだと知っているから、りりんは何も言わない。

鞄の中から、もう一つ……彼等に渡したものと同じモノを取り出すと、双子に差し出した。

「ウルキオラもグリムジョーも帰宅する前に、修矢の様子見て帰るつもりなんでしょ?」


其の時に、此れ渡しておいてくれる?


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