ゆえの日常生活と創作小話。
パパムの小説更新!
2013年04月22日 (月) | 編集 |
中々順調に、小説打ててます。

如何しよう、此の連載終わったら………次、何を打てばいいんだろう?

とか云いつつも、きっと番外編とか打ち始めそう。

フレデリックさんの毒舌を…ちょっと書いてみたい。

じじっとは、キオが来た瞬間に

仕事をパパムに押し付けて、遊んでそうだ。


『if:夢の世界(キオ、おつかいにいけるもん・11)』





普段は冷静で、威圧的な態度を見せている

ゲート監視員………だが今は如何だ?此の見事な慌て振りは?

其れを総て引き起こしているのは、一人の子どもに因るものだ。

「ああーーー、ほら坊主、泣くんじゃない!!」

「ほらほら、こっち、こっち見てごらーん!!」

ゲート監視員は、あの手この手を使い、キオを泣き止ませようとしていた。

だがキオは一向に、泣き止む気配を見せない。

其れ処か、キオは彼らの必死さが、逆に怖くなったのか

「うわああああーーーん、とーしゃん!!いやああああーーーこわい!!」

更に、泣き声が、又一段と酷くなる。










アセムがゲート付近に到着した時

何処から、こんなに人が集まって来るんだと云いたい位、人集りが出来上がっていた。

その人集りを搔き分けていけば

子どもの泣き声が聞こえてくる。わんわんと泣いている……………?!

其の泣き声を聞いて、まさかとも思う。在りえる筈がないと

アセムの目に飛び込んで来たのは、必死に監視員に宥められている。

我が子(キオ)の姿

だから名前を呼んだ。子どもに声が届く様に

「キオ!!」

「………?!とーしゃん!!」

父アセムの姿を見た途端、キオは荷物を放り出して、一目散に走り出した。

全力で走って、アセムに抱き付いた。

「う~~~っ…!」

必死に己に、しがみ付くキオに、少しだけ苦笑して抱き上げた。

キオの腕は、しっかりとアセムの頸に回されている。

しゃくり上げる声が、未だ続くから、軽く背中を叩いて宥めた。

「キオ、ロマリーは…母さんは一緒じゃないのか?」

「かしゃ………ん、ない。ひ、ひとり…で、ここきた。と、さ…んのおひる」

泣いてしまうと未だ、甘えた言葉遣いになってしまうのは仕方がない。

其れに言葉足らずになってしまうのもだ。

幼い子どもに全部説明しろと、平気で云って退けるのは、精々父フリット位だろう。

アセムは、キオの頭を撫でながら

短い言葉の単語だけを手掛かりに、思考を巡らせる。

ロマリーは一緒じゃない、キオは一人で此処まで来た………お昼を持って?

「まさか、此れって」

キオにお昼を持たせて、軍の基地に………一人で此処まで来させた。

此れは若しかして(おつかい)なのだろうか?

初めてのお使いの場所が、家から遠く離れた軍の基地

其処に詰めている己の処に、お昼を届けに行く事を母(ロマリー)に頼まれたのなら

ああっと思う。だとしたら、これは、キオにとって大冒険をしてきた事になる。



うん、よく此処まで頑張って来れた。



「そうか、父さんに、お昼持って来てくれたんだな………有難う、キオ。」


良く一人で、頑張ったな?


父の言葉に、キオは顔を上げた。

父の顔は、キオの大好きな笑顔を浮かべていた。

沢山出ていた筈の涙は、それを見た途端止まる。

キオは嬉しくて、ぎゅうっと、父に抱き付いた。

離れた場所から、2人の様子を見守っていたゼハートは安堵した。

其の表情は何時ものポーカーフェイスではなく、彼にしては珍しく笑みを浮かべていた。

彼は携帯を取り出すと、在る番号へと電話を掛けた。

勿論それは、キオが無事アセムの元に到着出来たという、報告をする為である。

相手は直ぐに出た。恐らく此の報告を待っていたのだろう。

「ロマリーか?連絡が遅れて済まない。」
 
 
ああ、心配ない。キオは無事アセムの処に到着したぞ。

 
大丈夫、犬の前もちゃんと通れたし、アイスクリームの誘惑にも負けてない。


列車も間違えてないし、バスもちゃんと降りれたぞ。


否、気にしないでくれ………アセムもキオも嬉しそうだ。ああ、それじゃあ。


ロマリーとの通話を終え、もう一度アセム達の方に視線を向ければ

彼はキオを抱いたまま、ゲート監視員から

キオが持って来たバスケットを受け取り、何か言葉を交わしていた。

監視員が張り子の虎の様に、頸をぶんぶん振っている姿が

妙に可笑しくて笑いを誘う。まあそれも仕方がないか。

アセムがキオに何事かを告げれば、アセムに抱き付いたまま

泣き腫らした顔で笑顔を見せて、キオは監視員にバイバイと手を振った。

基地の中へ入ってく親子の背中を見詰めたまま


「任務完了ってとこだな………。」


ゼハートはそう言葉を残し、誰にも気づかれる事もなく、その場を離れた…………。






第五関門・基地まで歩いてこれる事、説明出来る事………………ミッション・クリア




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