ゆえの日常生活と創作小話。
揚げ小説更新です!!
2013年04月18日 (木) | 編集 |
何処で区切ろうかと、迷った挙句

結局、うん………一応、キリが良かったので

でも、次からのターンが長いんだけどね?キャラの性格が、かなり崩壊しています。

捏造満載です。

AGE小説なので、苦手な人は閉じてくださいね?

次こそは………アセムの出番迄いけるかな?


『if:夢の世界(キオ、おつかいにいけるもん・9)』





「フラムか………了解した。ご苦労だったな。」

ゼハートは通信を切ると、前方を見詰めた。

目的地へ行く為の、バス停に降りたキオが

アセムに届ける、お昼を持って、てくてくと歩いて来る姿が、其処にあった。

知らず知らずの内に、ゼハートの口元に笑みが浮かんだ。


「よく此処まで頑張って来れたものだ。後もう少しでゴールだぞ、頑張れ、キオ。」


キオは一生懸命歩いていた。バス停から基地までは、少しだけ距離があるから

幼い子どもであるキオには、辛い道程かも知れない。

其れでも大好きな父に逢えると思えば、頑張れるのだ。

もう直ぐ、父に逢える…そう思えばキオの足取りも、少しだけ軽くなる。

幼い子どもの心も弾んでいく。

其れがキオを普通に歩くリズムから、軽く、スキップを混ぜたものへと変えてしまった。

だから足元の注意を疎かにしてしまう、結果を生み出した。

足元がずるっと地面を滑り、気が付いた時には、派手な音を立てて………キオは扱けてしまっていた。

「?!」

一瞬何が起こってしまったのか、キオは判っていなかったが

自分の前に、先程まで手に持っていた筈の、バスケットがある事に気付き

漸く其処で自分は扱けてしまったのだと、理解が出来て終った途端

キオの大きな瞳に、涙が溜まり始めていた。

「…っ、ふえ………とーしゃん。」

涙が一度溢れてしまえば、止まる事無く、次から次へと流れ落ちてくる。

キオは躓いてしまった状態で、泣き出していた。

ゼハートは一瞬何が起こったのか………思わず身を乗り出して終いそうになった。

けれど今現在、己が此処から出てしまえば

一体何の為に、部下に協力を仰いだのか判らなくなってしまう。

ゼハートの行動一つで、総てが水の泡となって終い兼ねない。

キオの傍に駆け寄りたい衝動を抑え、彼は其の場に踏み留まった。

ひっくひっくと、しゃくりあげても、泣いていても………誰もいないのだ。

キオが転べば、直ぐに抱き起してくれる父も母も、キオの傍にいない。

零れおちる涙を小さな手で拭いながら、キオは、ずきずきする足の痛みを堪え、立ちあがった。

怪我をした箇所には、薄らと紅い血が滲んでいた。

目の前のバスケット………此れを父に届ける事が出来るのは、自分しかいないのだ。

未だ出そうになる涙をごしごしと、乱暴に拭い去ると、キオは其れを両手で持った。

そうして父のいる軍の基地へと、再び歩き始めていた。



「とーさんと、いしょに…たべゆんだも。」



愚図愚図と、愚図りながらも、キオはアセムのいる、基地へと歩いていた。

足取りは、傷の痛みからなのか、ゆっくりではあったものの

それでも一歩一歩と、少しずつ距離を縮めている。

「済まない、キオ………済まない、アセム!!」
 
 
今の私は、キオを助けてやりたくとも、助けてやれないのだ!!

 
見守る事しか出来ない、私を許してくれ、アセム!!




健気に頑張る、幼い子どの姿に


心打たれ………ゼハートの瞳には、薄らと膜が張っていた。



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