ゆえの日常生活と創作小話。
ダズさん、サクサク進み過ぎ
2013年03月31日 (日) | 編集 |
本日2回目の更新かな?何時ものカテゴリーが見付からないのだが

うーん、ちょっと迷うな

ダズさんターン、こんなに早く打てるとは思わなかったんだ。

もうちょっと掛かるかなって思ったんだけど、ゼハートより、サクッと書けたよ。


age小説だけど…捏造満載です。苦手な人は、読まないでね。

ほのぼの親子目指してます。広い心で、見てやって下さい。

『if:夢の世界(キオ、おつかいにいけるもん・5)』




ダズ・ローデンは、隠れていた。

別に疚しい事からではない。己は列記とした任務を遂行総べく

こうして、建物の曲がり角から様子を窺っているのだ。

其の任務対象者の姿は、未だ見当たらない。ダズは己に課せられた、任務内容を思い返していた。




ゼハートは、何と云っていたか?




「良く聞いてくれ、ダズ………キオが通る予定の道筋には、大きな犬を飼っている家があるそうだ。」


其の犬は、飼い主がリードを繋ごうとした時に


キオの姿を見掛けて、キオを追い掛けた。勿論飼い主は慌てて止めに入った。


追い駆けられたキオは、大泣きをしたそうだ。


それ以来、キオは大型犬が苦手になってしまったと、聞いている。


この家の前を歩く時は、アセムか、ロマリーが一緒でないと通れないそうだ。


ダズ、此処まで話せば判ってくれるだろう?


お前の任務は、この家の犬が何か仕出かしそうな時は、全力を持って阻止するのだ。


そして無事、キオを通過させるのだ。」




ダズは、一度瞑目すると、グッと固く拳を握った。

「判っております、ゼハート様。

 此のダズ・ローデン、必ずやキオ様を無事送り届ける、任務を全う致します。」

そう決意を固めたダズは、漸く対象が来た事に気付いた。

もう直ぐ、あの家の前を通過する予定だ。あの幼い子どもは、如何するだろうか?

両親が一緒でないと、通れないと………彼から聞いている。

若しあの場所から動けないようなら、己が一緒に通る様にすればいいだろうか?

不審人物と思われない様に、さり気無くを装えば、きっと、大丈夫だろう。

調子良く歩いて来ていたのに、やはり、あの家近くになると、足の速さが遅い様な気がした。

「やはり、無理か?」

ダズが見守る中、キオの足が、完全に止まる。

キオの視界には、あの犬の小屋が見えていた。

茶色の毛並みで、ふさふさした大きな犬

キオを見ると、何時も来ようとする。あの犬が繋がれているのは、キオにだって理解出来ている。

此処を通らないと………父アセムのいる軍施設には行く事が出来ないし

遠回り出来る道がある事等、幼いキオが知る由もない。

う~~~っと、唸り、キオは立ち止らせていた足を、動かす。

一歩一歩と、勇気を出して歩く。歩いて行く。

人の気配がしたせいなのか、それともキオだと判ったのせいなのか

其れは犬自身しか判らない。門の近くにいる犬が、のそりと動き、顔を上げる。

家の前を通ろうとした、キオの身体が固まり、顔が強張る。

犬は途端に嬉しそうに、キオの傍に寄ろうとする。

思わず涙が出始めて仕舞いそうになるが、不意に思い出すのは、父の言葉



「キオ、あの犬は一緒に遊びたいだけなんだぞ。
 
 
 友達の処に遊びに行って、いきなり走って行かれたら、嫌だろう?

 
 あの犬も、キオと仲良くなりたいだけだよ。」



其れを思い出し、キオは、グッと涙が出そうになるのを堪え、走りだしたい気持ちを抑えた。

ぱたぱたと、左右に尻尾を振り、此方に来ようとしている、犬に向かって叫んでいた。


「きょうは、とーさんのとこにいくの。だからあそべないの!!またこんどなの!!」


キオの言葉を理解したのか、其れとも、キオの声に驚いたのか

犬は立ち止り「くうん」と、小さく鳴くと、元いた場所へと戻って行った。

犬の尻尾は、もう振られていない。

キオは、犬が来ない事に安心したのか、急いで、パタパタと駆けだしていた。

ダズの姿にも、気付かずにだ。

キオの後姿を見送りながら、ダズは、心の中で、ぱちぱちと拍手を送った。

其れから通信機に向かって、次の相手に連絡を取った。



「レイルか?此方は無事通過した。例の犬も問題なかった。ああ、では頼むぞ。」




第一関門:大きな犬を飼っている、お家の前………ミッション・クリア


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