ゆえの日常生活と創作小話。
鰤・学パロ2話目更新
2011年04月29日 (金) | 編集 |



鰤で、学パロ更新です。

蒼空ちゃんは、お兄ちゃん達大好きっ子です。

学パロ、オリジナルキャラ等、苦手な人は………お止め下さい。








友達と別れ、家に帰宅してみれば

玄関を開けた途端

部屋の中は……美味しそうな匂いに包みこまれていた。

きちんと履き揃えてある靴を見れば

其処には自分以外に、誰かが、先に帰宅していると告げている。

蒼空は急いで靴を脱ぎ、揃えると

此の良い匂いをさせている場所…キッチンとリビングのある部屋に顔を覗かせた。






『 からふる・2 』






リビングのソファには、長男・風死の荷物が置いてあり

彼は朝出掛けた侭の恰好で、二男・修兵の傍に置いてある

皿の上に綺麗に盛られた唐揚げを、遠慮なく口に運んでいる途中だった。

「こら、風死!摘み食いすんなよ!!」

修兵の注意等全く耳に入っていないのか

風死は唐揚げを租借し、呑み込み終えると

口の中がべたべたするのか、冷蔵庫から

スポーツドリンクを取り出し、一口飲んだ。

口元を拭い、悪びれた様子もなく、ボトルのキャップを閉めながら

「良いじゃねえか、こっちは散々グランドと、コートを走り回ってきたんだからよ!」


腹減ってんだ、味見位させてくれても、罰は当たんねえよ。


そう云って、又皿から海老フライを失敬すると、口の中へと放り込んだ。

その瞬間、修兵の叫び声が上がったが、風死は気にも留めず

ご満悦な様子で、もごもごと口の中を動かしていた。

その様子を見ていた蒼空は、声を掛けるタイミングを失っていた。

兄弟喧嘩のような感じなのだから、別に仲裁しても良いのだが

何だか巻き込まれてしまう可能性が………。蒼空は心の中で御免際と手を合わせ

取敢えず二人の様子が落ち着くまで、此の侭傍観していようと決め込んだ。

修兵の方はといえば、折角の日曜日を

助っ人とはいえ

二試合…其れも異なる部活動を手助けしたのだから

お腹を空かせ、家に帰って来た

風死の多少の摘み食いは、目を瞑ろうと思っていたのだが

けれども幾ら多目に作ってあるとはいえ、流石に食べ過ぎだろうと思う。

この調子だと、夕食を食べる前に

お腹が一杯になってしまうのではないだろうか?

要らぬ心配だと判ってはいるものの、ついつい小言が口から出てしまうのも無理は無い。

「………さっきから、てめえ一人、何個喰ってると思いやがる。」

幾つ…と聞かれれば、食べた時の様子を思い出しながら

指を使って、一応、数を数えては見る。

「んーとな、5個?」

「5個じゃねえ、海老フライと唐揚げだけで………既に、10以上喰ってる!!」

「だって腹減ってんだから、仕様がねえだろ。なあ、明日俺弁当、唐揚げ丼にしてくんね?」

「風死…おまえなあ」

「相棒、肉の揚げ過ぎ…大丈夫か?」

「…あ、やべ!!」

火に掛けてある鍋に、慌てて向き直る、修兵の様子を尻目に

風死は懲りずに、ヒョイッと、盛りつけられている

皿に手を伸ばし、唐揚げを又一つ、口の中へ抛り込んだ。

修兵は揚がった唐揚げを、油の中から掬いだし

油切り用のバットの上に広げ、菜箸で丁寧に並べて行く。

チラリと後ろを見遣れば

風死は、相変わらず摘み食いをしている。

なんだか何処かの企業が流している、CM状態だと思い

深い溜息を吐くと、此れで最後の忠告だと云わんばかりに

風死に怒鳴り付けたのだった。



「だから、風死が弁当に入れろって云っても、摘み食い止めねえと」


明日の弁当分


風死のだけ………唐揚げ無しだからな!!



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