ゆえの日常生活と創作小話。
物語の口調を忘れてる……やばいよね。
2010年07月09日 (金) | 編集 |




『The metting of the two-love stars /1』


狼親子物語更新です。

*鰤パラレルです、獣耳、尻尾付き…苦手な人は読まないでください。


修+やちる

今回は、恋次も出てます。




七夕ネタだけど…万年花畑な上に、常夏なんで、季節感無いです(笑)





ちょきちょき…ぺたぺた……ぺたぺた…ちょきちょき……ぺたぺた、ぺたぺた………




「修お兄ちゃん。」

「んー?どうしたの、やちるちゃん。」

自分の隣で、本日の主役『織姫』と『牽牛』を折り紙で作っていた

修兵に、やちるは声を掛けました。

修兵は折り紙を折る作業を止めて、やちるの方を見ました。

やちるは自分が作っていた、輪っかの飾りを

目の前に広げて、修兵に聞きました。

「此れ位で、大丈夫かな?」

もうちょっと長い方がいい?と、小頸を傾げて尋ねる

やちるに、修兵は、にっこりと笑って云いました。

「ううん、此の長さで大丈夫だよ。凄いね、やちるちゃん…上手に出来てるし、綺麗な色並びだね。」

修兵の云ったように、彼女の手に因って

作られた輪っか綴りは

パステル色強い、綺麗な折り紙の色で纏められていました。

修兵が褒めてくれた事が嬉しくて、やちるちゃんは、花が咲いたような笑みを見せました。

そして未だ、テーブルの上に残っている、輪っか用に切った折り紙を見て

「修お兄ちゃん、余った折り紙は…如何するの?」

「ああ、これはね…実は、もう一つ輪っかの綴りを作ろうかと……。」

「もう一つの?」

やちるの問いに、修兵は頷きました。

そしてテーブルの上に在った、折り紙を一つ取ると

やちるの前で、その手順を見せてくれました。

「こうやって輪っかを作る要領で、一つ作ったら……その輪っかの中に、もう一つの輪っかを作る。」

輪っかの中心に糊つけ、止めると…見た目は丸い形で

折り紙が交差した場所は、十字の形

修兵は出来上がった見本を、やちるちゃんに渡しました。

やちるちゃんは、自分の掌にある

一見ボールの様な形を繁々と見詰めた後、修兵に問い掛けました。

「此れで出来上がり?」

「形はね、だけど…此の形の輪っかをね、幾つか作って、最後は針と糸を通して繋げたら、完成なんだよ。」


『十字輪っか綴り』って云う飾りなんだけど


ちょっと難しいけど、やちるちゃん、作ってみる………?


最後に糸を通す作業は、心配しなくていいよ。俺がするからね。



「あたし、やってみる!」

やちるは幼稚園で、何時も、先生に返事をする時のように

勢いよく手を挙げて、返事をしました。

やちるの取った行動に、修兵は『可愛いなあ』と、心の内で思いました。

そしてぽんぽんと軽く、やちるちゃんの頭を撫でながら云いました。

「ちょっとだけ待ってね、折り紙が少し足らないと思うから………」

そう告げると、反対側の席で黙々と

一人鋏を使い、折り紙の飾り切りと格闘している、恋次に言いました。

「阿散井、そっちにある折り紙、こっちに回してくれるか。」

修兵の口から告げられた言葉に

恋次は罰が悪そうな顔をし、さり気無く、二人から視線をずらして云いました。

「あー…先輩、ごめん。ちょっと足りねえかも。」

恋次から返ってきた返事に

修兵は一瞬、やちると顔を見合わせましたが、直ぐに視線を恋次に戻してから

恋次に問いました。

「なんで?」

「其れが…なんつうか…あー……。」

恋次が云い澱んでいると、やちるは何気なく、テーブルの下を覗き込み

そして恋次の周辺に散らかっている物を見付けると

修兵の服の裾を、くいくいと引っ張りました。

「修お兄ちゃん」

「何、やちるちゃん?」

「恋恋(れんれん)足の処、一杯ゴミがあるよ?」

「…ゴミ?まさか……お前、ゴミって!!」

修兵が慌てて、テーブルの下を覗くと

其処には、無残な姿になってしまった、折り紙の残骸が、沢山散らばっていました。
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