ゆえの日常生活と創作小話。
鰤・連載更新
2010年04月21日 (水) | 編集 |


「桜、風に囚われる」6話目更新です……。

此れ更新終えたら、修兵の斬魄刀(風死)の話を持ってこようかな。






別館のHP自体がリニューアルされて

今迄何なく出来ていた作業がひと手間掛かりそう……って云うか

自分が編集作業しようと思っても、どこのアイコンになるんだ?って感じで

其処を出すのに必死に探してる自分…情けないかも……

修兵の表情が変わり始めているのを、見逃す筈もなく

夜一は、小さな笑みを口元に浮かべると

白哉に視線を送り

「如何じゃ、白哉…お主、修坊に剣を教えてみては?」

「…はあ?!」

夜一の突拍子もない言葉に、白哉は目を白黒させ

修兵の方を思わず凝視してしまった。

其の瞳が睨みつけていると勘違いさせたのか、修兵は拳西の羽織を握り絞めていた。

「六車達の様な猛者どもに教えて貰っているのも良いが、白哉の様に同じ童に教わってみるのも又良いかも知れぬぞ?」

「そいつもいい考えだ…恥ずかしい話だけどな、実は修兵には未だ握らせた事がねえんだよ。」

拳西から吐き出された言葉に、夜一は、おやっとなった。

十一番隊とは毛色の違う、武闘派集団…九番隊としてはらしからぬ、稽古の付け方

其の理由が気になり

「珍しいのう、お主の事じゃから、刀の修業をさせていると思うておったが。」

「それがなあ…コイツ、身体が細っこいだろ?笠城達が身体鍛える意味も込めて、まずは体術からだっつって」


張り切りやがってなあ…専ら、そっちばかり教えてるんだよな。


笠城達に未だ全然勝てねえのは、当たり前なんだが…大泣きする時もあるし


拳西が夜一に云った言葉が恥ずかしかったのか

修兵は情けない顔を見せて「言っちゃだめ!!」と

ぷうっと、其の頬を膨らませ、大きな釣り目がちの瞳は怒っているんだよと主張を見せていた。

其れを読み取れぬ、拳西でもなく、彼は苦笑して

「怒るな怒るな…可愛い顔が台無しだろ。」

修兵の頭を撫でて、機嫌を損ねてしまったのを宥めるかのように

茶菓子として用意させていた、豆大福を一つ手に取り

それを彼の口の中に入れてやれば

お気に召したのか

修兵は豆大福を頬張る事に、夢中になってしまい

先程まで怒っていた事など、すっかり忘れてしまったようだった。

子どもが子どもらしく、微笑ましい光景に、夜一は笑いを零し

「六車、修坊には、刀より……菓子の方が魅力の様じゃな。」

「そうかも知れねえ……。」

大人達の間で交わされる内容に

修兵が不思議そうな顔をして、二人を見比べていれば

ほんの少し落ちた沈黙の間を縫うように

吐き出された言葉


「かもなのではなくて、そうなのでは……未だ幼いし………?!」


誰にも聞かれていないと思い、ぼそりと呟いた筈の言葉だったが

意外にも自分の声は、二人はもちろん、修兵にも聞こえていたらしく

3人の視線が、己に集中している事に気がつくと

慌てて誤魔化すかのように、お茶を飲み

目の前に出されていた豆大福に手を伸ばし、パクリと一口含んだが

口内に広がる餡の甘さに、思わず、うっとなってしまう。

だが一度口に含んだものを吐き捨てるわけにもいかず

其の侭租借し、無理矢理喉に流し込もうとしたが

噛締めれば噛締めるだけ広がる甘さに耐えられる筈もなく

白哉の表情が青褪めていき

流石に徒ならぬ、彼の様子が心配になったのか

夜一や拳西が白哉の名前を呼ぶが、その呼び掛けに応じる事も出来ず

白哉は天と地が逆さになったような感覚に囚われ

其の侭意識が…ぷつりと、途切れてしまったのだった………。
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