ゆえの日常生活と創作小話。
小出しで更新
2010年04月19日 (月) | 編集 |

「桜、風に囚われる」4話目更新

既に完結しているんだから、小出しせずに更新すればいいのにね(笑)

其のうち、又違う親子更新出来るかな?

鰤、偽親子デス…拳修ではありません……苦手な人は駄目ですよ?
修兵が連れて来られた場所は、来客が来た時に通す部屋だった。

襖を開けた拳西と一緒に中に入ると

部屋の中には、修兵自身も知っている

褐色の肌を持つ綺麗な女性(夜一)と、見知らぬ少年が座っていた。

修兵が小さく、あっと声を上げれば

此方を見た、夜一が直ぐ声を掛けて来た。

「久しぶりじゃな、修坊…元気にしておったか?」

「夜一のお姉ちゃん!こんにちは!!」

修兵の子どもらしい笑みに、夜一は、満足そうな笑みを浮かべた。

此処に連れて来られた時の修兵は、何時も、何かに脅え、ビクビクとしていて

大人達に強い警戒心を持っていた。

当然と言えば、当然だが…子供らしい表情など、全く見受けられなかった。

其れが…今では、どうだ?

六車の愛情の賜物でもあり、九番隊の皆に可愛がられているせいか

表情が豊かになり始め、人前でも声をあげて笑えるようになって来ている。

そして彼を育てる事で、九番隊の面々も纏う雰囲気が少しずつ変化し始めてきている。

何より、この九番隊を纏め上げている、六車拳西自身が、こんなに子煩悩になるとは誰が考えていただろう。

「…正解だったようじゃの。」

「あ、なにがだ?」

「なんでもないわ…この親馬鹿め。」

そう吐き捨てると、夜一は先程九番隊の隊員が持ってきた、お茶を啜っていた。

二人の会話は理解しずらいのか、拳西の隣に座っていた

修兵は頸を傾げたが、だがそれよりも夜一の隣に座る、少年に興味が湧いて見詰めていた。

少年は自分より歳は上なのだろう……姿勢を正し、流れるような動作で、お茶を飲んでいる。

其の動きに見惚れていれば、少年の射るような瞳と視線が混じり合う。

少年の顔立ちは、とても綺麗過ぎて

修兵は如何したら良いのか、判らず、顔に笑みを浮かべて見せるが

彼の気に障ってしまったのか

修兵に笑い掛けてくれる何処か、逆に思いっきり眉間に皺を寄せられ

其の視線から逸らす様に、横を向かれてしまっていた。

彼の行動に、少なからず、ショックを受けて

修兵は思わず、ギュッと、己の隣にいる、保護者の羽織を握りしめ

困ったような視線を、拳西に向けた。

修兵の様子に気が付き、拳西はぽんぽんと、彼の頭を撫で

自分の膝の上に、修兵を乗せた。

其れは父親が子どもに対し、極自然に執る行動以外何物でもなかった。

凶悪な面構えを持つ男の行動に

夜一は、にやにやと意地の悪い笑みを見せ

「なんじゃ、六車…お主の行動見ていると、父親役が板についているではないか。」


揶揄おうにも、これでは出来ぬではないか…詰まらんのう…


「…コイツといると、自然と、こうなっちまうだけだ。」





子どもなんて面倒臭い生き物だと思っていた。


自分勝手で、何でも自分の思い通りになると思っている


未知の生物…皆一緒なのだと思っていた。


けれど…実際、修兵に出会い


皆が皆、自分が思っている様な、子どもではないのだと…間違いに気付かされた。




そう…今は…とても愛おしいと思っている………。




不意に黙り込んでしまった拳西を、修兵が、不思議そうな表情で見上げた。

「けんせい?」

「なんでもねえよ…。」

ガシガシと、頭を掻き混ぜれば、修兵は嬉しそうな表情を直ぐに見せた。

「全く、子どもというものは………本来、無邪気であるべきものなのに」


この隣にいる生意気な白哉坊にも、修兵が見せる可愛さを煎じて飲ませたいものじゃ……。


彼女の発言に、はあ?!っと呆気にとられた表情で、白哉が見詰めていた為に

彼女の手が、己の方に伸びて来ていた事に気付けなかった。
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