ゆえの日常生活と創作小話。
引っ張ってきた……
2010年04月17日 (土) | 編集 |


鰤で偽親子(拳仔修)…別館で書いていたもの

苦手な人は、此処から先入ってはいけませんよ(笑)








「桜、風に囚われる」




(桜)っていう、キーワードで

誰が出てくるのか、判っちゃいそうですね。





誰に憚ることもなく

庭先で一人

剣の素振りの稽古をしていれば


「精が出るよのう…白哉坊?」


突然背後から聞こえた声に、身体を強張らせ

振り返ろうとした瞬間

襟を掴まれた。

抗議の声を上げる間もなく

あっという間に、屋敷から連れ出され

見知らぬ場所に、白哉は連れて来られていた。

見知らぬ場所というのは、言葉の文だろう………。

正しくは、瀞霊廷内で見慣れている

護廷十三隊の隊舎といった方が良いのかも知れない。

何処の隊舎なのかは、皆目見当がつかないが

唯一つハッキリと判るのは

己の祖父が率いる、六番隊隊舎でない事位だ。

ドサッと、前触れもなく地面に落され

白哉は受け身をとるひまもなく、尻餅を突く羽目になってしまっていた。

「夜一、いきなり落とすな!!」

「おお、すまんすまん…つい、手が滑ってしまいおったわ。」

謝罪の言葉を口にするものの

彼女の顔には笑みが浮かんでいる。

其の表情を見て

白哉は絶対、態とに違いないと

確信を持ち、己の中に込み上げてくる

怒りをグッと堪え、袴の裾に付着した、埃を払う。

そうして、何事も無かったかのように振る舞い

「俺は屋敷に帰る。」

スタスタと踵を返し、元の屋敷に帰ろうとすれば

その行く手を阻むように

「駄目じゃ…お主は今日一日、儂に付き合うのじゃ。」

「な、巫山戯けるな!!」

「短気じゃのう…。」

「誰が、短気だ!誰が!!」

夜一の口から紡がれる言葉を

白哉は一々噛みつき、抗議の声を上げるの繰り返し

だから気配に全く気がつかなかった……この隊舎を預かっている人物が現れた事など……


「朝っぱらか庭先が五月蠅いと思えば…」


夜一じゃねえか…何でこんな処に居やがる、てめえが此処に来ると大体碌な事がねえんだよ。


「ずいぶんないい方ではないか。」

「あ?本当のことだろうがよ…。」


本人を目の前にして堂々と悪態を突く、彼の態度に呆気にとられていると

彼は己の存在に気がついたらしく

「……そっちは朽木隊長ん所の坊主じゃねえか。」


不機嫌そうな表情を隠そうともせず、己達の前に現れた人物を白哉は知っていた。


護廷十三隊・九番隊隊長(六車拳西)


護廷隊の荒くれ集団と評される『十一番隊』と、1・2位を争う特攻集団の集まり

白哉は夜一が連れてきた場所が九番隊の隊舎なのだと認識をすると

慌てて姿勢を正し、彼に向って頭を下げた。

幾ら、四大貴族という身分であっても、己自身は未だ祖父の庇護下であり

………正式な死神ではない……故に非礼は、此方にあるのだ。

「朝から騒ぎを起こし、ご迷惑を掛け、申し訳ありません。」

深々と律義に頭を下げる、貴族の子どもに

拳西は、軽く溜め息を吐き出した。

チラリと彼の隣にいる彼女を見遣れば、全く以って反省の色などない。

「……子どもが一々、そんな事を気にしなくてもいい。大方、夜一に、無理矢理連れて来られたんだろ。」

白哉は何も答えられず、曖昧な表情を浮かべるしかなった。

拳西は視線を、夜一に向けた侭

「で、夜一…単なる追い掛けごっこ如きで、まさか態々休憩場所に、此処を選んだんじゃねえだろ?」

「おー…怖い怖い、六車鬼の如きの形相が、今日は更に磨きが掛かっておるようじゃの。」

「………あんたんとこの、秘蔵っ子を呼んだ方が良さそうだな。」

「あー、待て待て…今日はな、小奴に、是非逢わそうと思ってな。」


お主の処の養い子…修坊は如何したのじゃ?珍しく、お主の傍におらぬではないか………。


夜一の問い掛けに、拳西は


「修兵なら、今頃、内の連中が稽古を付けてる最中だ。」
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