ゆえの日常生活と創作小話。
ハロウィン書けなかったなあ…
2009年11月02日 (月) | 編集 |


気まぐれ連載です……何気に気に入ってます。

阿近さん+修兵+ネコ(正体判る人いるかな♥)





題名は「Primal scream」



もう少し書き加えるかもです。

生温かい雨の降る夜

路地裏の片隅に隠れるようにしていた

小さなネコに出逢った



「…何してんの?」

「……。」

「友達と隠れんぼしてるって…感じでもなさそうってとこか。」

「……。」

「喋りたくないなら、別にいいけどね。」

「……。」

其のネコに近づこうとすれば

見知らぬ者に対して、恐怖心を持っているのか

怪我をしている足を引き摺りながら、後ずさって行く。

手を伸ばした瞬間、ネコは身を強張らせ

其の翡翠色の瞳を固く閉じた。



頭の中に浮かぶのは

怖い大きな人達の影の数々

小さな身体が震え始める。



けれど舞い降りたのは、冷たくて痛い感触ではなく



優しく己を撫でる手の暖かさ



閉じていた瞳を開けて、自分の前にいる少年を見上げる。

やっと此方を見た瞳に、ニッと口角を上げた。


「お前さ…行くところないなら、俺ん所に来る?」


頸を傾げて問えば

其の小さな身体が、少年の方へと抱き付いてきた。

ちりん…と、頸掛けられている

鈴の音と、金属音が混じり合い

寂れたビルの群れの中で響き渡った………










雨に降られて帰って来たと思った、同居人が手にしていたモノを見て

この家の主は、冷ややかな視線を黙って送っていた。

だがそんな視線など気にも留めてないのか

修兵は臆する事なく

「阿近さん……此れ拾ったんだけど?」

「……落し物は警察か、元いた場所に返してくるかの、どっちかなんだが?」

「警察には行きたくないんだけど?つうか、世話になりたくないなあ……。」

「修兵…お前、又何かやらかして来たのか。」

「ちょっとリーマン、ボコッてきた位?」

見惚れる位、綺麗な笑みを浮かべている修兵に

阿近は、口に銜え様としていた、煙草を思わず落としそうになってしまった。

「お前…又破壊衝動に走ったのか?あれだけ喧嘩は売るなって云っただろう。」

「売ってないし…第一、向こうから勝手に打つかって来て、難癖つけるからだよ。」

「打つかって来ても耐えろ…ったく。」

ブツブツと云いながら、頭を掻けば

修兵は、ぬっと…阿近の前に拾って来たモノを差し出し

「取敢えずさあ…此れ、お風呂入れるよ?濡れ鼠のまんまじゃ可哀想でしょ。」

クシュン…と小さなくしゃみを零す、それに阿近は頷く事しか出来なかった。






「…阿近さん、此れ女の子だった。」

「よかったな、ロリコンの道が開けて…。」

「阿近さんが?」

「違う、お前がだ!!」

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