ゆえの日常生活と創作小話。
『狼親子物語/僕らの不思議な時間旅行(BLEACH)』更新!
2007年11月21日 (水) | 編集 |
未だ小さな子供なので、兄貴でいられる

恋次君です・・・。

其の内、やちるちゃんに攫われちゃうけどね?

誰をだ?!(笑)

やちるちゃん相手でも・・・受け?!
【狼親子物語/僕らの不思議な時間旅行・16】




「・・・あたし・・・悲しくって・・・。」


其の子、ズルイの


修お兄ちゃんに、べったりで


あたし・・・話せ・・話せなくって・・・



溢れ落ちて来る、涙を

小さな手で

何度も拭いながら

やちるは、恋次に話しました。

小さな肩を震わせて

やちるは、溢れ落ちて来る

涙を、一生懸命拭いますが

一度、溢れて来てしまった

涙は、中々、止める事が出来ません・・・。

彼女にとって

修兵は、優しい(お兄ちゃん)です・・・。

其の(お兄ちゃん)が

見ず知らずの子に

いきなり取られてしまったと云う

思いが在るのでしょう・・・。

泣いてしまっている、やちるの頭を撫でながら

恋次は、小さなお姫様を慰めました・・・。


小さなお姫様の


機嫌を損ねてしまった事を


きっと、彼も気にしているだろうから


恋次は、やちるに云いました。

「やちる、明日は、何の日だ?」

「あ・・・明日は、れんれん達の、バンドの練習の日。」

ひっく・ひっくと、しゃくり上げながら

やちるは、答えました。

恋次は「正解」と、答えると

ニッと、彼女に笑い掛け

「明日、バンドの練習を始める前に・・・」


ピアノの代わりに


吉良の(キーボード)で、練習しよう?


其の言葉に、やちるは、涙で濡れている

大きな瞳を輝かせて、問い返しました。

「れんれん・・・良いの?」

「ああ、大丈夫だ・・・。
 少し位、バンドの練習が始まるの、遅れたって構わねえよ。」


事情を話せば、吉良達も判ってくれるし


だって、折角、楽しみにしてたんだろ?


きっと、先輩も


其の事を


やちるに教える事が、出来なかった事を


気にしてると思うから


「ほんとに?そう思う?」

頸を傾げ

此方を、じっと、見ている少女に

恋次は頷いてから、同意を示しました。

「思ってる・・・」

そうして、彼女に伝えます・・・。

自分以外に

彼女の事を心配している

人達がいる事を



だから・・・やちる、もう泣き止めよ


・・・弓親さん達、皆、心配してるぞ?


「うん、判った・・・。」

恋次の言葉に、頷き

ごしごしと、目を擦り

涙を拭いていれば


「二人とも、ご飯出来たよ~!!」


弓親の呼び掛けに

二人で「「はーい」」と、同時に応えてしまい

顔を見合せて、小さく吹き出してから

やちるは、恋次と手を繋いでから

二人で部屋を出ました・・・。

弓親達が待っている、ダイニングへと向かいながら

やちるは、隣にいる

恋次を見上げながら、聞きました・・・。

「ねえ、れんれん・・・
 今日の、弓ちゃんのデザート・・・何かな?」

「昨日は、イチゴの練乳がけ・・・その前は、ゼリーだったから。」


今日は、プリンじゃねーか?


此処、数日の夕食後に出された

デザートの種類を、思い浮かべながら

恋次が答えれば

やちるは、泣いていた事が

嘘の様に、笑って言いました・・・。

「生クリーム付きかな?」

ウキウキしながら問う、少女に

恋次は苦笑いを、浮かべ

答えてやります・・・。

「さくらんぼ、さっき洗ってたからなあ・・・
 ・・・付いてるかもしんねーな。」

「楽しみだね!」

「そうだな。」

彼女の嬉しそうな声に、返事をして

恋次は、やちるを連れて

弓親達の元に、向うのでした・・・。

ダイニングで、二人を待っていた

弓親達は、部屋にやって来た

やちるの様子に、ホッとして

彼らは、テーブルに着くのでした・・・。
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