ゆえの日常生活と創作小話。
『狼親子物語(BLEACH)』更新!
2007年08月15日 (水) | 編集 |
『狼親子物語(BLEACH)』更新です!

パンケーキって、皆好きだよね?

蜂蜜とか、生クリームとか・・・ジャムとか・・・

色々つけるよね(笑)

最近は、中々、作らないぁ・・・。

この年にはもう、ジャム作っていたのか・・・。

きっと・・・花音さん、仕込み?

【狼親子物語/僕らの不思議な時間旅行・11】



「あえ・・・?どちて、ここにいゆの?」


目が覚めたら、見慣れない部屋・・・


「さあ、如何してでしょう?」


笑いながら、頭を撫でてくれるのは


この部屋の持ち主


朝、隣に居たのは、にーにじゃなくて


修矢君じゃなくて・・・修父に良く似た人


でも、彼の名前が出て来ないから、薫君は


「おっきいにーに・・・おなかちゅいた。」





「・・・チビ?!」

朝起きたら・・・隣で眠っている筈の

薫君がいなくて

修矢君は、ベッドから落ちたのかと思い

確認をしますが、薫君の姿は、見当たりません・・・。

慌てて、グリムジョーとウルキオラの二人の所に行き

彼らを起こします。

「んだよ・・・。」

「・・・。」

凶悪な目付きが、更に、凶悪になったグリムジョーと

未だ眠いのか、半分、ボーっとしている、ウルキオラ

手元には、枕を持ち、半ば、其の中に

顔を埋めている状態・・・。

「起こして悪いけど、チビの姿が見えない・・・。」


こっちに、来てない?


其の言葉に、グリムジョーは「来てない・・・。」と、答えて

二人は、互いに顔を見合わせ、口を揃えて云いました。

「「トイレだろ・・・眠い、もう一回寝る!!」

修矢君は、扉をバタンと、閉められると

ガックリと、項垂れながら

「こいつ等、ホントに・・・朝低血圧なんだから!」



親父・・・俺には、こいつ等を起こすのは、無理です・・・。



何時も、自分の家に、泊まりに来た時


自分達を起こしてくれるのは、修父の役目です・・・。


『ほーら、起きろ、寝ぼすけども!!』

『あう~・・・おじさん・・・後・五分!』

『お・き・ろ・よ?』

『も、すこし・・・』

『起きろよ?・・・でなきゃ、ベッドから、蹴り落とすぞ?』

『『・・・起きます。(言った先から、蹴り落としてるし)』』


其の修父は、今、この場に・・・自分の傍にいなくて


此処にいるのは、自分達が生まれる前の


修父(修兵)で在って・・・


姿の見えない、薫君の事を、相談して良いものか、迷いながら

取り敢えず、家の周りを探そうと思い

修矢君は、部屋に戻り

服を着替えると、階下に下りて行くのでした・・・。





階下に下りて見れば、キッチンの方から

楽しそうな声が、修矢君の耳に届いて

声が聞こえて来る方に向かい、そうっと、覗けば・・・

其処には、薫君と修兵の姿が在りました。

修兵の近くに、薫君は、踏み台置き

彼の近くに立たせて貰って、何かを覗き込んでいます。

「これ、まぜゆの?」

「うん、ぐるぐるぐるってね・・・そうそう、上手に出来てる。」


上手だね、ルカ君・・・。


そう褒められて、嬉しそうに、満面の笑みを見せます。

何かを作っているらしく、薫君は、一生懸命

ボウルの中身を、掻き回しています。

「なにが、できゆの?」

「ルカ君は、パンケーキ好きかな?」


今日の朝食は、パンケーキなんだよ?


修兵が、薫君に、そう教えると

「すき~!!ジャムね、一杯つけゆの!!」


父(とと)の作ってくれゆ、ジャム、おいちいの!!


嬉しそうに話してくれる、薫君の言葉に

優しく笑いかけ、頭を撫でてやりながら

「お父さんのジャムには、叶わないけど
 今日は、俺が作ったので我慢な?」

悪戯っ子のような笑みを浮かべて、修兵が、薫君に言えば

薫君は「あい!」と、手を上げて、笑って云いました。

其れから、薫君は又、混ぜ混ぜしようと

ボウルに視線を落としたけれど

キッチンの入り口に、修矢君がいたので

パッと、嬉しそうに、笑顔を向けて

「にーに!!」と、叫び

パタパタと、走って行き、修矢君に抱きつきます。

勢い良く、抱き付いて来た、薫君を

修矢君は、受け止めながら

「うわ・・・チビ、おま、何処にいたんだよ!!」

「あんね、きのーね・・・しゅーちゃと、ねたの!!」

「しゅ、しゅーちゃ?!」

薫君の口から出て来た言葉に

修矢君は、一度、修兵の方を見れば

「おはよう・・。」と告げて、其れから

(ごめん・・・)と、でも云う仕草を、彼に見せ

「部屋に連れて行こうと思ったんだけど
 俺も眠くてさ・・・。」


其の侭、一緒に眠ったんだ・・・。


「ごめんな、心配掛けたよな?」

申し訳なさそうに、修矢君に謝ります・・・。

修兵の言葉に、修矢君は頸を振り

「いえ、ごめんなさい・・・!弟が、その・・・迷惑掛けて・・・。」

そう告げれば、薫君は、修矢君の服の裾を引っ張り

「しゅーちゃね、おうた、うたってくれたの。」

嬉しそうに話す、薫君に

修矢君が『お前・・・変な事、喋ってないよな・・・?』と

心の中で、ドキドキしている事など、露知らず

薫君は、無邪気に、修兵と一緒に寝てから

朝起きて、今迄、何をしていたか、喋って行くのでした。

二人の様子を見ていた、修兵は

フライパンに、バターを入れ、溶かしながら

「朝食、直ぐに、支度するから、少し待ってくれよな?」

「・・・はい。」

「しゅーちゃ、にーにも、じゃむいっぱね!!」

「はいはい・・・。」

ピョンピョン飛び跳ねる、薫君に

修兵は苦笑いを浮かべ、手際良く、パンケーキを焼き始めます。


其の後姿は、紛れも無く


修矢君が知っている、修父の姿でした・・・。


ボーっと、見ている、自分に気が付いたのか

薫君は、無邪気な笑顔で、小さな声で云いました。

「しゅーちゃって、ととみたいだね。」

其の言葉に、素直に頷けたら、どんなに良いだろう・・・。

出て来る言葉は、憎まれ口・・・。

「親父は、あんなに優しくねーよ。」


同じ人物だって、判っているのに・・・


素直になれない、自分・・・


もっと素直に、話せたら良いのに・・・


素直に『そうだね』って、云えたら良いのに・・・
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